夏は市船を追い詰めるも逆転負け。中央学院の「運べる」長身レフティ、CB佐藤直哉はより守備で貢献すること、ゴールを守り抜くことを誓う
[10.5 U-18千葉県1部L第15節 日体大柏高 4-3 中央学院高 日体大柏高G] 【動画】「この美女は誰って人気出ちゃう」日本人女優が“日韓戦”に出場…韓国騒然「一流を連れてきた」 中央学院高は前期リーグ戦で1-4の敗戦を喫している日体大柏高から3得点。「2点以上」のノルマを果たし、選手権予選前の最終戦を前向きな形で終えた。注目10番MF手塚柑汰(3年)や左SB角井一惺(3年)、MF原徹平(3年)、MF青山咲太(2年)らが徹底してドリブル、ショートパス。前半はなかなか攻め切ることができていなかったものの、前半途中にFW川村紀吏(3年)、後半14分からMF國嶋泰雅(3年)、MF柳橋海呂(3年)を投入したことでチームの距離感が向上し、3得点を奪い返して見せた。 後半28分には、手塚のスルーパスで川村が抜け出し、切り返しから左足でゴール。1-4と突き放されて迎えた45+1分には國嶋が自らのドリブルシュートのこぼれ球に反応してPKを獲得する。これを川村が右足で決めて追撃ゴール。さらに45+5分には、左サイドで鋭いドリブルを連発していた國嶋がカットインからクロスを上げる。これがGKの頭上を越えてそのままゴールイン。直後に試合終了の笛が鳴って敗れたが、選手権予選準々決勝で対戦の可能性もある相手に攻撃力を示して試合を終えた。 CB佐藤直哉(3年=千葉SC出身)は、「3点取られてから、 その後3点取り返しに行けたっていうのは良かった」と語った一方、序盤の失点が多い点を指摘する。「もっと守備の意識高く、前半ゼロでこっちが先制点を取れるように。相手が勢いよく前から来た時に、冷静になれないで前屈みになっちゃって背後取られるとかがまだ多いんで、相手のことを見ながら、自分たちのハメ方とか1個冷静になってもっと守備できたらなと思います」。来週初戦の選手権予選で同じような戦いをしないことを掲げていた。 佐藤はこの日、日体大柏の強力FW小泉ハーディ(2年)とのマッチアップで強さを発揮。180cm超の高さも備えた長身レフティは攻撃面でより存在感を放っていた。DFラインから再三ボールを持ち運んで、相手のファーストDFを難なく攻略。複数のDFにケアされてもボールを失わず、前進を繰り返していた。 「運ぶところはやっぱ自信はあります。なるべく(ボールを)止めないように、ファーストタッチから前に運ぶようにっていうことを意識しています」と佐藤。局面を変える左足を含め、中央学院の攻撃的なサッカーに欠かせない存在になっている。 8月に中央学院OBの東海学園大DF大磯竜輝(2年)が2027年シーズンからの名古屋加入内定。浜田寛之監督が大磯にも負けない、それ以上とも言えるようなポテンシャルを示唆する大器は、自分が攻撃面で活躍するだけでなく、「守備でどうしても点取られることが今年は多いんで、やっぱ自分がまとめて、失点をなくしていけるようにしたい」と誓った。高校卒業後、東海学園大へ進む佐藤は、個人としても攻撃面で評価されるだけでなく、守備の強さ、落ち着きをもたらせるDFになることが目標。より守備面でも貢献して夏の悔しさを晴らす意気込みだ。 インターハイ予選は準々決勝で名門・市立船橋高と対戦。手塚のスーパーゴールで先制しながらも残り3分で追いつかれ、逆転負けを喫している。佐藤は「(自信に)なりました。攻撃で周りが速く動いて、少ないタッチで動きながらできた」と語った一方、プレミアリーグを戦う相手の強さも実感。「簡単に裏取らせてくれないとか、PAの前でシュート打とうとしたらすぐ前立たれて」。中央学院らしく2点目を狙って攻め続けたものの、相手の堅守を破ることができず、名門校の勝負強さに屈した。 だからこそ、「1回、インターハイでいいゲームできたけれど、(選手権では)いいゲームで終わるんじゃなくて、次はもっと圧倒して勝てればいい。(中央学院は)ベスト4の壁を破れてないんで、自分たちがベスト4を超えてまず決勝の舞台行って、全国出て、全国で自分たちのサッカーを見せれたらいい」。激戦区・千葉を勝ち抜くことが簡単ではないことは確か。それでも、ゴールを死守しながら自分たちの強みを発揮し、歴史を変える。