“最強の無職”から“DFM なるお”へジョブチェンジ、人気ストリーマーが小学生ゲーマーを気にするワケとは?「彼らには違う世界が見えている」
2024年8月3日と4日に東京ビッグサイトにて開催されたeスポーツイベント「RAGE SUPER MATCH」。初日のタイトル「ストリートファイター6」では、「事前ドラフト×個人戦×団体戦」というハイブリッドな対戦システムの下、ゲーマー・ストリーマー・VTuberの垣根を越えたチーム同士が激闘を繰り広げた。同イベントでは、人気ストリーマーのなるおさんも「チームしんじさん」メンバーとして参戦した。 DAY1「RAGE STREET FIGHTER」会場の様子 プロ顔負けの実力から“最強の無職”と称されるなるおさんは、7月からプロゲーミングチーム「DetonatioN FocusMe」のストリーマー部門に加入。活躍の幅を広げますます注目を集めている。ウォーカープラスではRAGE SUPER MATCH終了直後のなるおさんにインタビュー。イベントを終えての感想をはじめ、チームに所属しての変化や、注目のプレイヤー・コンテンツまで幅広く話を聞いた。 ■RAGE本番は封印も…「夢は感じられる」リュウの魅力 ――RAGEおつかれさまでした。チームは4位という結果でしたが、ご自身で今回の仕上がりはどうでしたか? 【なるお】いや、悪くなかったですけどね。RAGEに向けて結構練習やっていたので、勝つところにはちゃんと勝ったかなという感じです。 ――敗因となった部分を挙げるとすれば? 【なるお】練習で「怪しいかな?」と思っていたキャラ相手には案の定「怪しかった」。逆に練習でしっくりきたキャラにはいけたなって感じですね。 ――練習の段階から本番までの中で、一番しんどかった場面を挙げるなら? 【なるお】すごく単純な話なんですけど、前日寝れなかったんです。午前2時くらいまで練習をやっていて、寝ようかと思ったんですけど寝坊したらまずいと思ってそのまま寝ないで来て(苦笑)。今日は、イベントの途中で眠気が襲ってきたのがきつかったです。誰かに起こしてもらえばいいんでしょうけど、僕も34歳なので流石に頼めなくて(笑)。 ――なるおさんはジェイミーとリュウの2キャラを使用されています。今回、ジェイミーを使った理由は? 【なるお】今回はジェイミー一本で行こうかなって感じでした。リュウだときついキャラばかりが相手だったので、ジェイミーの方が多分勝率がいいかなと。 ――なるおさんから見て、リュウはどのキャラ相手なら行けると思いますか? 【なるお】正直いないですね(笑)。いないんですけど、逆にどのキャラ相手にも夢は感じられます。火力がめちゃくちゃ高いので一発逆転的なところがありますし。ただRAGEのお誘いがあってからある程度期間があったので、ちゃんと準備して勝率が高い方を選択しました。 ■「違うものが見えているだろう」2回り下の若き格ゲーマーへの興味 ――今回のRAGEのように、オフライン大会の規模もどんどん拡大しています。こうした変化をどう感じていますか? 【なるお】すごい時代になったなって思います。会場内でネームボードや押しうちわを持っている人がたくさんいて、スト6以前のイベントでそんな文化はなかったですし。いわゆる“推し活”だと思いますが、古参のゲーマーからしたら考えられない時代がやってきたなっていう印象です。 ――推し活というワードが出ましたが、なるおさんは最近推し活しているものはありますか? 【なるお】僕が人生で「何かにはまったこと」は本当にゲーム以外なくて(笑)。くさいことを言うと、“格闘ゲームが推し活”ですね。 ――オフライン大会では多くの人と関わると思いますが、今気になっている人はいますか? 【なるお】若いプレイヤーと話してみたいですね。スト6は今までのストリートファイターよりもフィジカルが重視されるゲームだと思います。僕らから見ると「あれは見てないと無理だよ」って技でも、若い子は反応が早いので、見えていたり感じるものが違うのかなと。小学生で最高ランクの「レジェンド」になった子もいて、僕の視点から見ているスト6とは違うものが見えているんだろうなってインパクトがあります。 そういう意味では、例えば本業アスリートの方がスト6をある程度やり込んだら、一体どんな世界が見えているのか、そしてどんな考え方を持つのか気になります。 ――7月にDetonatioN FocusMeに所属されましたが、今の時点で変化を感じるところはありますか? 【なるお】DFMに入ってからすでに何件かお仕事を頂いているのですが、業務のやり取りはすごく楽になったと感じています。それと、チームの方は広い視点で物事を見ているので、行動や言動について確認をしたときに、第三者の視点からレスポンスをもらえるのもありがたいなと思います。 ――DFMに所属されて、今後の目標はありますか? 【なるお】チームにはブランデイングの面で期待されている部分があるとも思うので、チームのブランド価値を上げられたらいいな、最低でも下げないようにはしないとなって。(自分の行動で)炎上しちゃったらブランドを傷つけることになるでしょうし。チームが大きくなる要因の一人になれたらうれしいです。