「滑走路での事故を防げ」離着陸が「1分半に1回」の“過密空港”福岡 対策は?
「離陸用」と「着陸用」の滑走路は
福岡空港では、2025年3月の供用開始に向け新たな滑走路の工事が進んでいます。9年前の環境アセスメントでは、新たな滑走路は国際線の出発専用として運用される設定でしたが、国交省福岡空港事務所によりますと「現在は検討中」ということです。 事故が起きた羽田空港の滑走路は、現在の福岡空港と同じく離着陸両方行っていました。一方、関西国際空港のように離着陸を分けている空港もあります。 中部国際空港の元航空管制官・田中秀和さん「離着陸が一緒になると、やはりリスクはあると思います。一方で、国際線と国内線、つまり滑走路のターミナルごとに運用を分けるのは、滑走路の横断をなくすという面で非常に有用だと思います。どちらの方がいいのか、バランスというか分析によると思います。ただ『忙しいから危ない』のではなく、忙しいからつけてもらえる人員や機材が『不足しているのか、十分なのか』が一番大事だと思います」