ペルー大統領を収賄告訴、議会で罷免決議も
[リマ 27日 ロイター] - 南米ペルーのボルアルテ大統領が高価な腕時計などを受け取るなど収賄を行ったとして最高検は27日、憲法に基づく告訴状を提出した。国家的スキャンダルで、議会審議が進めば罷免決議につながる可能性がある。 疑惑を巡って大統領は既に、控えめな公務員給与に見合わないと思われるロレックスの時計や宝飾品を数個使用したとして、事情聴取や強制捜査を受けている。ただ、大統領は、ある地方知事から借りたものだと主張し、不正行為を否定している。 世論調査で大統領支持率が一段と下がる中での正式な告訴状提出となった。政権発足から2年たたないが、憲法に基づく告訴は2度目。前回は、不法な議会解散を試みたカスティジョ前大統領が罷免され身柄を拘束された後の混乱で少なくとも40人が死亡した際、当時副大統領だったボルアルテ氏の対応が問題視され、最高検が昨年11月に告訴に踏み切っていた。 こうしたことからペルーでは過去数年間、政治が一段と混乱している。