春一番が吹かない年もあるの? どうなったら春一番なの?
18日午前中に関東地方で「春一番」が吹いたと発表されました。3番目に遅い記録だそうですが、桜の開花とは違って、風は目に見えません。どうやって「春一番」を“認定”しているのでしょうか? 東京管区気象台では、関東地方の春一番は次の4つの条件が目安になっています。 (1)立春から春分までの期間 (2)日本海に低気圧がある (3)最大風速が風速8.0m/秒以上 (4)風向は東南東~西南西で、前日より気温が高い これが北陸地方だと、「富山・福井・金沢のいずれかの気象台で平均風速10m/秒以上」となっていて、発表の基準は各地でちょっとずつ違います。
これらの条件を満たさないこともあり、その場合は、春一番が吹いたことにはならず「発生せず」とか「出現せず」と記録されます。ちなみに、1951年の統計開始以降、関東地方で最も速く春一番が吹いたのが1988年で2月5日、逆に遅かったのが1972年の3月20日です。 天気のニュースではよく、「平年並み」とか「平年より遅い」などと表現されますが、春一番は、 ・期間が限定されている ・発生しない年もある ・平年値は技術的根拠が不十分 ・意味するところも明確でない として、算出しないことにしているということです。