クマの出没を防げ 去年、人身被害があった周辺でクマの隠れ場所となる林の手入れ
富山テレビ放送
去年の秋、富山市で多発したクマの人身被害。 今年の秋は、被害は確認されていませんが、目撃は相次いでいます。 こうした中、富山市でクマの出没を抑えるため、林の手入れが行われました。 *リポート 「富山市大沢野の国有林です。こちらではクマなどの動物が隠れないよう見通しをよくするため、草刈りや枝打ちが行われています」 林の草刈りを行ったのは、林野庁の職員と土木関係の作業員で、クマなどの野生動物が隠れそうな雑草や細かな枝などを取り除いていきました。 1.5キロにわたるこの国有林は山からの吹き下ろしの風から家屋や田畑を守るためのもので100年以上前に、伐採を制限する防風保安林に指定されました。 一方、周辺では、去年秋、クマによる人身被害が発生し、サルによる農作物被害も確認されていることから、住民から、整備を要望する声があがっています。 *林野庁 富山森林管理署 小枝幸博次長 「雑草が多いので動物が隠れやすい場所だと感じた。防風保安林の機能も維持しつつ、住民が安心安全に暮らせるように森林整備をしていくことが必要」 県は、去年に比べ、平野部でのクマの出没は減っているものの山に入る際は、ヘルメットやクマ撃退スプレーを身につけるなど警戒するよう呼び掛けています。
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