ＦＯＸの番組でインタビューをうけるハリス米副大統領

（ＣＮＮ）　米大統領選の民主党候補のカマラ・ハリス副大統領が１６日、ＦＯＸニュースの番組に出演し、インタビューを受けた。司会のブレット・バイアー氏がハリス氏の選挙戦のスローガンともなっている「ページをめくる」に言及し、何のページをめくるのかについて質問すると、ハリス氏は「人々が率直に言って飽き飽きしている言説」のページをめくると主張した。 ハリス氏は過去１０年間、「我々は、国を分断し、米国民が文字通り互いに非難し合うよう仕組まれ、実行されてきたドナルド・トランプ（前大統領）からの言説に苦しめられてきた」と述べた。 ハリス氏は、トランプ氏の言説について、指導者の強さが「誰を引き上げるのか」ではなく「誰を打ち負かすのかに基づく」ことを示唆しているとの見方を示した。 ハリス氏はインタビューのなかで、現職のジョー・バイデン大統領や、トランプ前大統領との差別化も図ろうとした。 ハリス氏は「はっきり言っておくが、私の大統領職はジョー・バイデンの大統領職を引き継ぐものではない。そして、就任する全ての新しい大統領と同様に、わたしは、これまでの人生経験や職業上の経験、新鮮で新しいアイデアを持ち込む。わたしは、新世代のリーダーシップの代表だ」と語った。 バイアー氏は、ハリス氏の最近のインタビューの短い動画を再生した。そのなかで、ハリス氏は、過去４年間のバイデン氏との違いについて、何も思い浮かばないなどと述べていた。この発言はすぐに共和党からの注目を集め、ハリス氏が上司への忠誠心と、政界に新時代を切り開くことができるとの有権者への主張の間で難しいかじ取りを迫られていることが明らかになった。