全てが1等米「おいしい新米、もうすぐ食べられる」 米どころで収穫のコシヒカリを品質検査
全国的なコメの品薄状況の中、長野県内有数の米どころの安曇野市で、新米の出荷前の品質検査が始まった。同市穂高柏原にあるあづみ農協(本所・安曇野市)の北部低温農業倉庫にはコシヒカリ約10トンが持ち込まれ、全てが最高級の1等米と評価された。 【写真】倉庫に積み上げられた新米のコシヒカリの袋。全て1等米と評価された
検査員らは「穀刺(こくざし)」と呼ばれる器具で米袋に穴を開けて少量の玄米を抜き取り、黒い皿の上で粒のそろい具合や色合い、病害虫の有無などを確認した。専用検査器で水分量が適切かどうかも調べた。
最初に店頭に並ぶのは市内の同農協の直売所「安曇野スイス村ハイジの里」で、21日から。その後、各地のスーパーにも出回るという。同農協職員で検査員の手塚富康さん(44)は「もう少しでおいしい新米が食べられるので、期待して待っていてほしい」。
同農協によると、コシヒカリの収穫、検査のピークは今月中旬で、例年並みの約1万2千トンの出荷を見込む。手塚さんは、肥料・資材価格上昇の影響もあり「(新米の)値段は上がるかもしれない」としつつ「安曇野のコメはどこの産地にも負けない。ぜひ味わって」と話した。