プロは1~2カ月で新調するウェッジ。アマチュアはいつが理想?
「基本的に毎週試合がある時期の話にはなりますが、宮里優作選手が1カ月に1回のペース。比嘉一貴選手、長野泰雅選手が1カ月~1カ月半、近藤智弘選手、宮本勝昌選手が1カ月~2カ月に1回。堀川未来夢選手が2カ月に1回くらいです」と梶井さんは言う。
「イレギュラーな例としては今年の三木GCで開催されたACNチャンピオンシップ、東京GCで開催された日本オープンのように速いグリーンのセッティングが続くときは、都度ウェッジ交換を希望するツアープロも中にはいます」 メーカー契約のプロは高い頻度で交換することがわかった。加えて、梶井さんはこう言う。 「ツアープロはアマチュアが思っている以上にスピンに敏感です。スピンが入らないのも困ってしまう話ですが、スピンが入り過ぎてしまうのを嫌うプロも多いです。例えば、ピンを狙ってバックスピンがかかり過ぎて、かえってパットの距離が残るなど、スピンのかかりすぎがゴルフの足かせになることを嫌う傾向もあります」 プロは頻繁にウェッジを替えることが判明したが、我々アマチュアの場合は、すり減った溝のウェッジがラウンドにどのような影響を与えてしまうものなのか。
トップアマのウェッジの交換事情 「以前は“試合用”と“練習用”を分けていました」(中山和昭さん) 大洗GCや龍ヶ崎CCで計4回のクラチャン経験がある中山和昭さんにウェッジの交換事情を聞くことができた。 「年間約70ラウンドして、練習は不定期で1度にまとめて練習してます。龍ヶ崎CCをラウンドした際にはラウンド後アプローチ練習場で集中的に練習します。 大体2年に1回ウェッジを交換して、以前は練習用とラウンド用で全く同じモデル、同じスペックのウェッジを分けていました。長くメッキ仕上げのウェッジを使ってましたが、今はノーメッキのウェッジを使っているので、溝の減りが目立つようになってきました。現在はボーケイのSM9の52度、58度を使っています」
なお、「週刊ゴルフダイジェスト」11月19日号では、編集Jが使い古した10年物で自前の52度のお気に入りのウェッジと、同モデルの新品未開封のウェッジをメルカリで見つけて購入。新品と同じシャフトを使い古しヘッドに差し替え、どれほど違いが出るのかを横田英治プロに打ってもらっている。その結果、横田プロが出した結論は、「1~2年に1回は最新モデルに替えることをオススメする」というものだった。 TEXT/Toshiaki Muraki PHOTO/Yasuo Masuda THANS/CLUB HOUSE ※週刊ゴルフダイジェスト11月19日号から一部抜粋
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