【ふくしま創生臨時支局・只見町】木の歪み生かし「カレー皿」開発 福島県只見町の住民有志、春木山プロジェクト
福島県只見町の住民有志でつくる春木山プロジェクトは、町内のブナの木を使った「自然の歪みカレー皿」を開発した。 只見町内には活用されずに放置された薪炭ブナ林が数多くある。プロジェクトはブナ林を育成するため、春先に間伐し、残雪を利用し搬出する伝統的技法「春木山」の保存に取り組んでいる。 「春木山」で運び出したブナの生木から職人が皿を削り出す。乾燥させると歪みが生じ、一つ一つ形が異なる品が完成する。表面は漆や食品衛生法で認められた最新のはっ水セラミックで整えている。木目や自然本来の肌触りが好評で、今年1月に町の伝承産品に登録された。価格は1枚8千円。町ブナセンターで購入申し込みを受け付けている。 センター職員の新国万寿美さんは「世界に一つだけの素敵な木皿なので、ぜひ手に取ってほしい」と話している。問い合わせはセンターへ。