給与から天引きされるお金「厚生年金保険料・税金・雇用保険料・健康保険料」2024年度から引上げも!
フリーランスや自営業者の健康保険料も増加傾向に
協会けんぽは、主に中小企業で働く労働者が対象の公的保険のため、フリーランスや自営業者にとっては「関係ないこと」と感じるかもしれません。 しかし、健康保険料は協会けんぽだけでなく他の保険者でも上昇傾向にあり、フリーランスや自営業者が加入する国民健康保険も保険料率が増加しています。 実際に、厚生労働省保険局の「国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額について」による国民健康保険料(税)賦課(課税)限度額の推移では、平成12年と比較して現在のほうが大幅に引上げされていることがわかります。 このように、健康保険料以外にも、社会保険料全体で負担割合は増加傾向にあるのが現状です。
自身の給与から天引きされているお金に目を向けよう
本記事では、2024年度から改定される健康保険料の内容について、都道府県別に紹介していきました。 協会けんぽの各都道府県の健康保険料の改定は3月からですが、4月納付分からの変更であるため、4月の給与からどのくらい手取り額が変わっているか確認しておけると良いです。 保険料は定期的に改定がされているため、給与から天引きされる額が知らないうちに増えているというケースも少なくありません。 保険料の改定時期といった情報を知っているだけでも、自身の給与事情に目を向ける機会になるため、まずは天引き内容の確認から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・全国健康保険協会「令和6年度の協会けんぽの保険料率は3月分(4月納付分)から改定されます」 ・厚生労働省保険局「国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額について」 ・国税庁「No.2260 所得税の税率」 ・国税庁「個人の方に係る復興特別所得税のあらまし」 ・財務省「Q&A ~身近な税について調べる~」 ・日本年金機構「令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和5年度版)」 ・厚生労働省「令和6年度の雇用保険料率について」
太田 彩子