ジャルジャル福徳の恋愛小説が萩原利久&河合優実で映画化 監督は大九明子
ジャルジャル福徳の恋愛小説「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(小学館)の映画化が決定した。主演を萩原利久、ヒロインを河合優実が務め、監督と脚本を大九明子が担当する。「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」は福徳が約4年の年月をかけて書き下ろし、2020年11月に発表した長編。憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていた大学2年生の“僕”と“彼女”を描いている。 ジャルジャル福徳「誰しもが恋愛で胸を締めつけられている」 主人公の小西徹は学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんと他愛もないことでふざけあう日々を送っていた。ある日の授業終わり、お団子頭が印象的な桜田花の凛々しい姿に目を奪われ、思い切って声をかけると偶然が重なり急速に意気投合する。「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が胸に刺さった。その言葉は、奇しくも半年前に亡くなった大好きな祖母の言葉と同じで、桜田と出会えた喜びにひとり震える小西。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が2人を襲う。 撮影は今年4月6日から28日にかけて関西を中心に行われ、福徳の出身校である関西大学が撮影に全面協力。関西大学構内で撮影されたティザービジュアルは、青空の下、出会う前の小西と桜田を切り取っている。 2025年4月に全国公開。福徳は「映画化、とても嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです。〈嬉しい〉に勝る言葉はないですね。完成した映画も見させていただきました。最高の映画でした。それはそれは最高の映画でした。〈最高の映画〉なんて安易な言い方ですが、本当に最高の映画です」とコメントしている。 ■ ジャルジャル福徳 コメント 映画化、とても嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです。〈嬉しい〉に勝る言葉はないですね。完成した映画も見させていただきました。最高の映画でした。それはそれは最高の映画でした。〈最高の映画〉なんて安易な言い方ですが、本当に最高の映画です。この映画、皆さまに本気でオススメします。皆さまの大切な2時間を、この映画にくださいませ。見終わったあとは、放心状態になります。そして誰かとしゃべりたくなります。 ■ 萩原利久 コメント 小西を演じてみて、「本当に難しかったな」というのが率直な感想です。全体でもそうですし、シーン1つひとつを取ってみても常に掛け違えているんじゃないかと考えていました。とことん自由だけど、とことん考える、そんな現場でした。河合さんと初共演して、すごく強くて、しなやかな方だなと思いました。小西と桜田さんのやりとりはこれっていう正解がなく難しいと思うんですけど、河合さんはしっかりと芯を持って演じられていて、とても頼りにさせてもらっていました。世の中で見たら小西たちがやっていることはすごく小さなテリトリーの中での話で全員が共感できるものでないかもしれません。ただ共感できない人も小西たちの世界をちょっと覗くような感覚で見てもらえたら楽しんでいただけると思います。是非みなさん劇場でご覧ください! ■ 河合優実 コメント 桜田花を演じました、河合優実です。人を想うというシンプルなことを、それぞれの立場でひねくれながら、それでも大切にわかろうとしているような人たちのお話でした。そして映画を作る私たちも登場人物たちと一緒になって、大切なことを大切にわかろうとしていた現場だったような気がします。その答えのない営みを萩原利久さんはとてもまっすぐな力で、一緒にしてくれたと思っています。また、このような作品で大九明子監督と再会することができたことを嬉しく思います。この映画を通して出会ってくれたみなさんに感謝しています。 ご覧いただいたみなさんの胸に風が通り抜けるような映画にきっとなりますように。 ■ 大九明子 コメント このシナリオを書き始めた2年前、私は命のことばかり考えていました。永遠だと思っていた身近な人の命や、紛争戦争で奪われる命のことなど。だからでしょうか、若い登場人物達がピリッと張り詰めて命を燃やす一瞬一瞬を、せめて私が撮る間くらいは間違いも含めて全部肯定したかったのです。お久しぶりー、の萩原利久さんも、この間はどうもー、な河合優実さんも、私にとってはお馴染みのお二人、どちらもキラキラ燃えていました。“セレンディピティ”と呼びたくなる面白い偶然がいくつも重なり合って完成した本作。映画館の暗がりにて、皆さんをお待ちしております。