＜巨・中＞6回、坂本は逆転3ランを放つ　（撮影・西川祐介）

　◇セ・リーグ　巨人3―2中日（2024年4月25日　東京D） 　巨人は坂本勇人内野手（35）の劇的な逆転3ランで中日を下して連敗を阻止。3カードぶりの勝ち越しを決めて2位に浮上した。 【写真】＜巨・中＞2回を終えた菅野（右）、小林バッテリー（撮影・西川祐介） 　0―2で迎えた6回だった。 　5回まで巨人打線に対して無安打投球を続けていた相手先発右腕・柳から先頭の吉川が右翼フェンスを直撃する二塁打を放ち、待望のチーム初安打。 　菅野の代打・大城卓と門脇はともに初球を打って左飛に倒れたが、佐々木が四球でつないだ2死一、二塁で第3打席に入った坂本が2球目の内角高め直球を左翼スタンドに放り込んだ。0―2の劣勢を一瞬でひっくり返す一発。まさに千両役者の活躍だった。 　菅野は5回に岡林の適時打で1点先制を許し、6回には今季初被弾となるソロ本塁打を細川に浴びて6回6安打2失点で降板。0―2での降板で、そのまま試合が終われば今季初黒星となるところだったが、直後に飛び出した坂本の逆転3ランで敗戦投手どころか一気に形勢逆転。本拠・東京ドーム今季初登板で、無傷の今季3勝目を飾っている。 　なお、ドラフト1位新人の西舘は7回に2番手として登板し、3者凡退。開幕戦のデビューから無失点のまま10試合連続10ホールド目をマークし、2012年に田島慎二（中日）が達成したセ・リーグ新人最多記録に並んだ。田島はシーズン27試合目からマークしたもので、西舘のデビュー戦からは史上初の快挙。