『マイナ保険証』の「セキュリティは病院に“丸投げ”」大きな負担に診療所院長が苦慮 対策不足だと被害者なのに罰せられる恐れも
■「うちわに貼った写真で認識」カードリーダーのトラブルは多い
そして、現在のシステム自体にも、まだトラブルが起きていることも見逃せない事実だ。 山崎利彦医師: ある医師が、自分の写真をうちわに貼り付けてカードリーダーに映したら、認証されたのだそうです。お面をかぶってきたら、なりすませるということですね。 実際に受付でお面をかぶってくる人はいないでしょうが、このことから分かるのは、カードリーダーのカメラの水準が非常に低いということです。 だから、いまだにカードリーダーの不具合などのトラブルが、高い確率で起きています。ここしばらく、カードをうまく読み込めなかったというケースがあまりにも多かった。 医療機関は保険への加入が確認できないということで、窓口ではいったん「10割請求」せざるを得なかったというケースがいくつも出たんです。
■「保険証」の有効期限が切れた時が「混乱の始まり」か
山崎利彦医師: 今はまだ現行の保険証が使えますし、実際、8割以上の方が保険証を使っています。問題は有効期限が切れた時。 おそらく2025年の夏、国民健康保険や後期高齢者の保険証の有効期限が一斉に切れた時に、混乱が起こるのではないかと予想されます。 これからの大混乱を考えると、いったん立ち止まり、現行の制度を含めた今後の方針を再検証するべきではないでしょうか。 (山崎泌尿器科診療所 山崎利彦院長) (関西テレビ 2024年12月22日)
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