崖っぷちに立たされたマブズ。ドンチッチは第4戦に向けて原点回帰「楽しんでプレーすることに立ち戻る」<DUNKSHOOT>
それでも、ドンチッチはまるで吹っ切れたかのように、第3戦の手応えを口にしている。 「今は楽しんでプレーすることに立ち戻っている。僕らが話したのは、どのようにしてファイナルの第4クォーターに21点差から巻き返したかというものだった。その時、僕らは楽しんでいたし、しっかり守って、走っていた。自分たちのペースも最高だったし、いいショットを打てていた」 ファイナル3試合を終えた時点で、ドンチッチは両チームトップの平均29.7点、9.0リバウンド、6.0アシスト、2.33スティールに加え、フィールドゴール成功率47.3%と上々の数字。ダブルチームを送らず、ペイントエリアでのフェイクにほとんど引っかからないセルティックスのディフェンスの前にアシストが伸びず、ケガの影響かフリースローは成功率58.8%と不調ながら、チームのために奮戦していることは間違いない。 そんなドンチッチが望むのは勝利のみ。「僕はとにかく勝ちたい。正しい方法でそれを見せることができていない時もあるけど、最終的に僕は本当に勝ちたいんだ。もっと違うやり方で、いい仕事をしていかなきゃいけない」と意気込む。 14日(日本時間15日)のシリーズ第4戦で、今季の覇権争い最終章は終わりを迎えてしまうのか。マブズが初戦の大敗から浮上してきたことは確かなだけに、なんとかホームで一矢報いたいところだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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