先発役割全うも「勝たないと意味がない」巨人の安定感抜群右腕 4試合連続クオリティースタートも報われず
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人0―2ソフトバンク(28日・東京ドーム) 右翼席に飛び込んだ打球を確認すると、山崎伊は悔しげに視線を落とした。5回。先頭の栗原に145キロ直球を捉えられ、右翼席への先制ソロを浴びた。それでも6回103球を投げ、5安打1失点、4試合連続のクオリティースタート(6回以上自責3以下)。先発の役割を全うしながらも打線の援護に恵まれず、今季初黒星を喫し「なんとか最少失点で抑えられたのは良かったんですけど、先制点を取られているので」と満足はしなかった。 初回からエンジン全開だった。初回、3番・柳田には死球を与えたが、周東、今宮、山川を三振に斬る好発進。最速151キロの直球にスローカーブ、カットボールを交え、3回まで無安打投球。その後は走者を背負ったが、1失点だけで粘った。ベンチでは阿部監督から優しく肩をたたかれた右腕だが「試合は負けちゃっているので。野球は勝たないと意味がない」と言い訳はしなかった。熱い思いが報われる時は必ず来る。(水上 智恵)
報知新聞社