アメリカ ナショナルパークへの旅【エバーグレーズ国立公園】独特のエコシステムに不思議な動植物が楽園を作る、世界有数の亜熱帯大湿原!
北アメリカ大陸の南東、フロリダ半島の先端に大陸唯一の亜熱帯大湿地帯がある。独特のエコシステムが多くの植物や野生動物を守り鳥たちの楽園を作っている。ワニが群れ、ペリカンが飛び、マナティが泳ぐ不思議の国のナショナルパークだ。
フロリダ半島の最南端に広がる他に類を見ない広大な亜熱帯湿地帯。それがエバーグレーズ国立公園だ。この特別な環境には、当然ながら独特のエコシステムが存在する。その中で、700種類の植物、300種類の鳥が生息しているというからすごい。 パーク入り口近くのアンヒンガ・トレイルは800mの短いトレイルだが、ここを歩くだけで自然のパワーを十分に感じることができる。 トレイルから見られるのは、植物や鳥だけではない。湿地に住む小動物や魚をエサにし、食物連鎖の頂点に立つ大型のワニがいる。しかも、折り重なるようにして群れている。この光景は目を疑うばかりだ。野生の動植物についてもっと知りたいなら、ロイヤルパーム・ビジターセンターから出る無料のレンジャーツアーがおすすめだ。 大型動物といえば、海に住むマナティがいる。人魚のモデルになったことで知られる不思議な哺乳類だ。もし、マナティに会いたければ、フラミンゴマリーナから出ているボートツアーに参加するといいだろう。遭遇する確率がかなり高くなるはずだ。また、沖合にはイルカ、ペリカンなどのサンクチュアリもある。 マリーナでは、カヌーやカヤックのレンタルも行っている。水路でしかいけないキャンプ場もある。静かな湿地の中で過ごす特別な経験ができるはずだ。 エバーグレーズ国立公園を訪れるなら、キーウエストも旅程に入れたい。メキシコ湾に突き出す海のハイウエイは、一度は体験したい夢のドライブコースだ。 最後に、季節に触れておこう。この地域は雨季と乾季にはっきりと分かれている。4月から10月の雨季には、水位が上がり行動範囲が狭まるとともに、蚊の大群が発生する。旅行は乾季に限る。