<葬送のフリーレン>プレゼントは「服だけ溶かす薬」!? シュタルク18歳の誕生日にフリーレンたちからの贈り物
「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載中の同名コミックをアニメ化した「葬送のフリーレン」(毎週金曜夜11:00-11:30、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)の第12話「本物の勇者」が11月24日に放送された。北側諸国を旅する途中、18歳の誕生日を迎えたシュタルク。フリーレンとフェルンはこれを祝福するため奔走する。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】兄・シュトルツ(CV.江口拓也)に優しく頭を撫でられる幼少期のシュタルク(CV.小林千晃) ■ヒンメルが引き抜いたとされる「勇者の剣」 北側諸国にはかつて“引き抜けるのは、この世界を滅ぼす大いなる災いを撃ち払う勇者のみ”と伝えられる「勇者の剣」が存在していた。誰が触れても微動だにしなかったこの剣は、80年前にヒンメル(CV.岡本信彦)によって引き抜かれたと伝えられている。この剣があったとされる聖域を訪れたフリーレン(CV.種崎敦美)たち一行は、聖域付近に発生した魔物の討伐にあたる。 魔物討伐を終えたのち、台座に刺さったままの勇者の剣を発見するシュタルク(CV.小林千晃)。彼は「こいつはどういうことだ?」と疑問をフリーレンにぶつける。これに対してフリーレンは「ヒンメルはこの剣を抜けなかったんだ」と史実を語った。それでも魔王討伐を成し得たヒンメルをフリーレンは「本物の勇者だよ」と称える。さらに伝説が生まれた理由について、彼女は「ヒンメルを英雄にしたがった連中の仕業かな」と続けた。 旅を続けるフリーレン一行は北側諸国アペティート地方に到着する。不意に「今日はシュタルクの18歳の誕生日だから」と言い出すフリーレン。この言葉にフェルン(CV.市ノ瀬加那)はシュタルクと共に露店をまわりブレスレットをプレゼントする。それに対してフリーレンは特大ハンバーグを用意してふたりの帰りを待っていた。これを食べながらシュタルクは、師匠・アイゼン(CV.上田燿司)と自身の兄・シュトルツ(CV.江口拓也)のことを回想した。 ■シュタルクにとってハンバーグは誕生日の象徴 これまで誕生日にプレゼントをもらった経験がないと言うシュタルク。そんな彼にとって唯一の誕生日の思い出がハンバーグだった。シュタルクの師匠・アイゼンの田舎には、精一杯頑張った戦士をハンバーグで労う風習があり、この風習にあやかって彼は誰かの誕生日にはハンバーグを焼いて振る舞っていた。シュタルクの誕生日にもアイゼンは同じ方法で彼を祝福していたのだ。 シュタルクの誕生日祝いにハンバーグをプレゼントしたのはアイゼンが初めてではなかった。アイゼンに弟子入りをする以前、シュタルクは兄・シュトルツとともに父親から戦士としての教育を受けていた。ふたりの父はシュトルツだけを評価し、シュタルクのことを失敗作と切り捨てる。そんななか、シュトルツだけはシュタルクに愛情を注いでいた。 シュトルツがシュタルクに対して誕生日に振る舞っていたのもハンバーグだった。ハンバーグに込められた想いをフリーレンから知ったシュタルクは、食べながら師匠・アイゼンと、兄・シュトルツのことを思い出す。そして、ふたりが自分に振る舞ってくれたハンバーグの意味、労いの気持ちが込められた誕生日プレゼントだったのではないかと思いを巡らせた。 ■みんなも欲しがる「服だけ溶かす薬」が登場 今週もX(旧Twitter)には多くの感想が投稿され、「フリーレン」のワードがトレンド入りを果たす。なかでも投稿が集中したのはフリーレンがシュタルクの誕生日祝いとして「服だけ溶かす薬」を取り出した瞬間だ。視聴者からは「服を溶かす薬とか、どう考えても神の秘薬」「その薬、言い値で買ったのに」といったコメントが投稿される。加えて、この薬を見たフェルンの冷たい表情に「ゴミを見るようないい目だ…」との言葉も寄せられ、タイムラインを騒がせた。 北側諸国を旅する3人に次はいかなる出会いが待っているのだろうか? 次週の放送を楽しみにしたい。 ◆文=はるのおと ※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」