ダブルダッチで長野県松本市から世界へ 出身者所属のチーム「HARIBOW」が活躍
東京都を拠点に活動する、2本のロープを使った縄跳び・ダブルダッチのチーム「HARIBOW」(ハリボー)の長野県松本地域出身の青年たちが活躍している。世界的に有名な英国のテレビオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」への出演や、松本市でのダブルダッチ教室の開講など、それぞれが国内外で活動の場を広げ、ダブルダッチの魅力普及に情熱を注いでいる。 ハリボーのメンバーは、国内外の大会で優勝経験などを持つ20代前半の若手プレーヤーたち。学生や社会人の14人が所属し、うち6人が松本深志高校ダブルダッチ部、松本第一高校ダブルダッチ同好会の出身者だ。 BGTには番組側からのオファーを受け、ともに大学生の海野鷹幸さん(25)=深志高出、杉並区=と加藤周平さん(22)=第一高出、同=ら5人が出演。回る2本のロープの中で、音楽に合わせた華麗なステップや「バク転」「バク宙」といった大技を披露し、決勝まで勝ち進んだ。優勝には一歩届かなかったが、予選では観客からの圧倒的な評価がないと得られない「オーディエンスゴールデンブザー」を獲得し、脚光を浴びた。 チームの代表を務める海野さんは「今後はプロとして国内外で活動の場を広げていきたい」と見据える。BGTでのパフォーマンスは、動画配信サイト・YouTubeの「HARIBOW」公式チャンネルで視聴できる。 ハリボーメンバーの黒岩基さん(25)=深志高出、松本市内田=は「ダブルダッチを普及し、若者の手でふるさとを盛り上げたい」との思いを抱いて都内から松本に帰郷し、ダブルダッチ教室「Step Up」を開講した。7月から活動を本格化し、松本市内の公民館で毎週土曜日に無料体験会を開いている。「ダブルダッチは自分の人脈や世界を広げてくれた存在。ふるさとの人たちにとってもそうなっていけばうれしい」と力を込める。教室の開催情報などは、インスタグラムアカウント「ddschool_stepup」で発信している。
市民タイムス