コンディション抜群の初代レガシィ・ツーリングワゴンGTはオプションフル装備!? スバルと日本のステーションワゴンを変えた1台
後のモデルでは省略された豪華装備もあった? ほぼフルオプション仕様
外見上ではルーフレールも装備されないため、サービスカーのイメージがより強い印象だが、実はこの個体はメーカーオプションのサンルーフが装着されており、初代レガシィはオプションのサンルーフとルーフレールの同時装着ができなかったことからこのような出で立ちとなっている。 インテリアはオリジナルの状態を維持しており、純正のmomo製4本スポーク本革巻きステアリングも健在! メーカーオプションはABS、サンルーフ、クルーズコントロールの組み合わせ仕様で、当時としてもかなり豪華な仕様で合ったことがうかがえる。 元々バブル期に設計されたこともあり、初代レガシィは標準装備品もかなり充実していた。 プッシュオープン式の灰皿や、サンバイザーの照明付きバニティミラー(初代は助手席のみ)は初代以降では四代目(BP/BL型)まで設定が無かった。 ほかにも現行車では当たり前の車速検知式集中ドアロックも装備。レガシィシリーズでは六代目(BS/BN型)まで設定が無かった。トリム類もドアのロア部までしっかりとモケットが貼ってあるほか、ピラートリムもベルベット調仕上げになるなど、歴代レガシィの中でもかなり凝った作りとなっているのが特徴だ。
ワゴンなのに200psのパワーに車重1400kg程度の走りは痛快!
走りの面ではレオーネ時代から培われた実績のあるAWD性能に加え、DOHCインタークーラーターボを組み合わせたパワーユニットが現代のクルマにも負けない胸すく走りにワクワクしてしまう。 それは1400kg程度しかない軽量なボディが、愉しさに拍車をかけている。衝突安全基準が厳しくなる昨今では、どうしても車両重量が重くなってしまう傾向があるが、初代レガシィは、この時代のクルマならではの軽快感を味わえる。 抜群のコンディションを保つBOXERさんの初代レガシィ。グループAマシンと共に、いつまでも輝き続けるその魅力を、現代のスバリストに伝え続けて欲しい。
井元 貴幸
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