先代「うたのおにいさん」横山だいすけ 歌は笑顔の魔法、楽しい気持ちを伝えたい アルバム「笑顔にドッキューン!」発売中
■「だいすけ君の歌はつまらない」作曲家の言葉に苦悩
「作曲家の先生から、『だいすけ君の歌はつまらない』と言われたんです。最初、何でつまらないのか、僕自身分からなくて。すると先生からこう言われたんです。『子供の歌は歌詞やメロディーが簡単だからこそ、詞の情景が子供たちに届くように歌ってください』と」
歌詞、メロディー、リズムをきちんと届けることが、うたのおにいさんの役目だと思っていただけに、その言葉に悩むことに。
「最初の2年ぐらいはやっぱり間違えちゃいけない、きちんと歌わなきゃいけないってことが大きくて。でも、先生の言葉をずっと考えていて。そのうち、歌詞の世界のイメージが自分の中で見えてくると、子供たちにもしっかり伝わるんだってことを感じることができたんです」
自身が一児の父親になったことも、新作の歌詞に大きく影響している。
「これまでたくさんの子供たちと向き合ってきたのに、いざ自分が実際に育児をやってみると、本当にうまくいかないことばかりで。でも、大変なことも含めて子育てなんだと。発見できたこともたくさんありました。自分自身を認めること、ありのままでいいんだって思いを、歌詞に込めましたね。後はコンサートで歌っていくことで完成に近づいていくと思っています」
「僕にとって歌とは好きを詰め込んだもの」
そんな「だいすけおにいさん」にとって、歌とは何だろう。
「歌ですか…。歌というのは、本当に僕自身が好きだというものをすべて詰め込んだものですね。とにかく歌っていることが幸せなんです」
では、子供たちのためにうまく歌うコツを聞いてみた。
「子供って感じる力が大きくて、本当に全部見透かしているというか、分かっているなと思うんです。だから、上手や下手じゃないんです。正しいリズムやメロディーは僕たちに任せていただいて、ご自身の声で歌ってあげてください。子供にとって一番安心するのは親の声なんですから」
■〝うたのおじいちゃん〟になるまで歌い続ける!