新婚お祝いフォトコーナーで記念撮影するカップル＝3月27日、我孫子市役所

　我孫子市役所がロケ地となったテレビドラマ撮影後、市に譲渡された「結婚お祝いフォトコーナー」の大型パネルが市役所1階ロビーに設置され、婚姻届を提出したカップルの記念撮影などに活用されている。市が注力するフィルムコミッション事業の副産物で、市あびこの魅力発信室では「一組でも多くの新婚さんが我孫子で生まれ、笑顔で記念撮影してほしい」と期待している。 　「HAPPY　WEDDING」の文字が貼られた特大のハートが備え付けられ、「あびこ　わたしたち結婚しました」と書かれたベニヤ板の大型パネル。昨年12月～今年2月に市内各所でロケが行われ、1～3月にテレビ朝日系で放送された恋愛ドラマ「アイのない恋人たち」で使用された。ドラマでは東京・世田谷区役所の設定だった。職員役の乃木坂46元メンバー、深川麻衣さんがフォトコーナーでカップルの写真を撮る場面などがあった。 　ロケに全面協力した市に対し、制作会社はパネルの「せたがや」を「あびこ」に貼り替えて譲渡。市は3月から、1階ロビーに設置した。3月中に市が婚姻届を29件受理し、提出したカップルが同コーナーで記念撮影するようになった。 　マレーシア・クアラルンプール市在住で我孫子市出身の寺沢理さん（47）は、妻のビー・スーリンさん（46）と市役所に婚姻届を提出後、同コーナーで記念撮影した。「撮影は妻の希望。役所はお堅いイメージがあるが、こんな形で祝福してくれてうれしい」と喜んだ。 　市は今後、パネル横にドラマ撮影での使用を知らせる案内板を設置し、フィルムコミッション事業のPRにも努める考え。