今年は過去10年で飲酒運転摘発件数最多に…酒に酔った視界を体感…?「飲酒運転根絶の日」ゴーグルで運転シミュレーション
こちらは過去10年間の石川県内での飲酒運転摘発件数です。 今年は、先月末までに387件と、過去10年で最も多かった去年を既に上回る件数となっています。 【写真を見る】今年は過去10年で飲酒運転摘発件数最多に…酒に酔った視界を体感…?「飲酒運転根絶の日」ゴーグルで運転シミュレーション ここ3年間は特に件数が多くなっていますが、県警によりますと、県内外で飲酒運転による重大事故が相次いだことから取り締まりをより一層強化したことが理由の一つということです。 アルコールが脳や身体の働きにどのような影響を及ぼすのか。改めて飲酒運転の危険性を体感してきました。 訪れたのは金沢市東蚊爪町の県運転免許センター。 MRO北陸放送・牛田和希アナウンサー 「このゴーグルと着けると酒に酔った時の視界を体験することができます。目の前が歪んで平衡感覚がなくなりますね。」 実際の講習でも使われる「酒酔い体験ゴーグル」アルコールには脳の働きを麻痺させる働きがあり、このうち視界の変化を体験できるのがこのゴーグルです。 赤い線に沿ってまっすぐ歩くという簡単な課題もゴーグルを着けると… 平衡感覚がにぶくなり足元がふらつきます。アルコールが脳に与える影響のひとつです。 県警察本部交通部交通企画課八窪将士さん 「これは実際の講習でも使われる反射能力を測る機械です」 次は正確性と俊敏性を測定してみます。 牛田アナウンサー 「反射神経には自信があるのでやってみます」 牛田アナ 「俊敏性は19歳と出ました」 しかし、ゴーグルを着けてみると… 牛田アナ 「判断力が鈍りますね」 県警察本部交通部交通企画課八窪将士さん 「反応速度が遅いですね」 牛田アナ 「これでもかなり自分の中では素早くやっているつもりなんですけど‥」 牛田アナ 「33歳になりました…10歳以上年を重ねましたね。自分の中ではしっかりと動いているつもりでも、まったくそんなことがないというのが体験できますね」 県警察本部交通部交通企画課八窪将士さん 「飲酒運転の危険性を理解してもらえる器具になっている」 このようなアルコールの影響下で車を運転するとどうなるのか…模擬的に市街地を走行できる運転シミュレーターで体験してみました。
牛田アナ 「巻き込み確認を…ああ~もうだめだ~」「これは飲酒運転の悪質性と危険性を再認識できますね」 県警察本部交通部交通企画課八窪将士さん 「実際に酒を飲むと、ブレーキを踏む足とハンドル操作をする手の動きが遅くなったり脳の判断も遅れるのでより危険になります」 これから迎える年末年始。「飲んだら乗らない乗るなら飲まない」を徹底し、楽しい今年1年の締めくくりと来年のスタートとしたいですね。
北陸放送