<解説>明日スタート「虎に翼」ヒロイン伊藤沙莉の魅力 「お芝居の天才」? “愛されている理由”も
◇ずっとこの人を見ていたいという気持ちにさせてくれた俳優
そんな伊藤さん演じる「虎に翼」のヒロイン・猪爪寅子とはどんな女性なのか。大正3(1914)年、「五黄(ごおう)の寅年」に生まれたことから、寅子(ともこ)と名付けられる。女学校の卒業を迎えた年、お見合い結婚を勧める母親を振り切って、女性に法律を教える日本で唯一の学校への入学を決意。そこで出会った仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)し、やがて日本初の女性弁護士となる。世間知らずで自信家の所もあるが、すべてに全力の人。弁護士として、裁判官として、一歩ずつ成長していく。あだ名は“トラコ”だ。
本作の制作統括・尾崎裕和さんは、2022年放送のNHKの特集ドラマ「ももさんと7人のパパゲーノ」で、伊藤さんとタッグを組んだ経験を持つ。昨年2月、「虎に翼」の制作が発表された際には、伊藤さんについて「ずっとこの人を見ていたいという気持ちにさせてくれた俳優です」とコメント。また伊藤さんのことを“戦友”と位置づけ、「再び一緒に“闘える”ことがとても心強く、うれしい気持ちでいっぱいです」と思いをつづっていた。
さらには「物語は明るくて、楽しいことばかりではないのですが、そんな中でも(ヒロインの)猪爪寅子は前向きで、チャーミングで、明るいというイメージで考えています。(合うのは)“伊藤さんしかいない”と思い、オファーさせていただきました」と起用理由を明かしていた。
現在29歳で、ドラマ放送中に30歳の誕生日を迎える伊藤さん。その人生の節目にどんな演技を披露してくれるのか。注目だ。