【ちくご情報局】ソフトバンク・筑後をメインにしたファーム情報をお届け! 斉藤和巳(四軍監督)が語る四軍ならではの見どころは?
四軍制を敷き、育成選手だけでも54人が在籍するソフトバンク。若鷹たちが二~四軍で切磋琢磨して成長していく様子や、『HAWKSベースボールパーク筑後』で行われるイベントなど、筑後をメインにしたファーム情報をお届け! 取材=菅原梨恵 【選手データ】斉藤和巳 プロフィール・通算成績
三軍・四軍『若鷹応援隊』結成!
<3月20日に決起集会&ふれあいイベント実施> 三軍・四軍で日々頑張っている若鷹選手を、もっともっと応援してほしい! 熱い思いとともに、今年2月に『若鷹応援隊』が結成された。隊長を務めるのは小川史三軍監督と斉藤和巳四軍監督だ。3月20日にタマスタ筑後で行われた四軍対KAL/火の国の試合後には決起集会が行われ、隊長2人から隊員であるファンの皆さまへごあいさつ。まずは2024年の飛躍を誓った。
写真撮影などのふれあいイベントも行われ、結束を高めた選手と若鷹応援隊。今後も三軍戦、四軍戦での来場特典プレゼントやふれあいイベントなどを開催する予定だ。隊員たちの後押しで、若鷹たちが大きく羽ばたく。
『若鷹応援隊』隊長 斉藤和巳(四軍監督)突撃インタビュー
昨オフの首脳陣の配置転換により、今年から四軍の指揮を執ることになった斉藤和巳監督。監督として、『若鷹応援隊』隊長として、若鷹たちへの思いや、ファンに向けた四軍ならではの“見どころ”などを語ってもらった。 ──新シーズンが始まりました。 斉藤 試合が始まってからは、それまでの緊張感とまた違うところがありますね。四軍の場合は選手のやりくりなど、大変というか、いろいろと考えていかないといけないところも、まだまだ多いです。 ──一軍投手コーチ時代と何が一番違いますか。 斉藤 前までは投手陣だけでよかったのが、今は全体を見なアカンからね。試合になると攻撃も守りも、ここでもいろいろと考えないといけないことが多いんですよ。(四軍の試合は)勝ち負けじゃないとは言っても、やっぱりやっている以上は勝ちたいという気持ちもありますし、一方で選手一人ひとりの成長というところも考えないといけません。 ──接するのは若い選手がほとんどです。意識していることは? 斉藤 そこがある意味、難しいところではあるかな、とは思いますね。どういう声掛けをしたら届くのかもそうですし、担当コーチもいるので自分があまり入り過ぎても、というところも。それに、何か言ったからといって、日に日に成長を感じられるかというと、四軍の選手たちはまだそういう実力を持ち合わせていない。自主性というところも含めて、こちら(首脳陣側)も根気よく同じことを伝え続ける必要があります。選手によっては、練習の中で同じような失敗が続くことも多い。時間をかけながら、どう克服させていくか。長所を伸ばすというのはもちろんだけど、だからといって短所に目を向けないのはあり得ない。どういうふうに伝えていったらいいのか──これは誰も答えを持っていないと思うから、日々、選手と接していきながら、ですよね。性格も人それぞれなので。 ──選手たちにどんな成長を期待しているのでしょうか。 斉藤 三軍、二軍と経験を積んでいってもらえたら。ただ、二軍に行くと育成選手の場合は出る枠が限られてきますからね。そこも勝ち取らないといけない。そして、支配下登録。一番は一人でも多く一軍でプレーしてくれたら、うれしいですよ。ユニフォームを着ている時間というのは限られている。だからこそ、選手たちにはいつも「野球をやっている間は、野球に全力で」と伝えています。そして、それがいつか始まる第2の人生にもつながっていけば。そのためにも、野球を通じていろいろと学んでほしいですね。 ──若鷹応援隊の隊長として、ファンの皆さんには若鷹たちのどんなところを見てもらいたいですか。 斉藤 選手たち、いっぱい失敗すると思うんですよ。その“失敗”も見に来てほしいな、と。失敗を経て、その選手がどうなっていくのか。成長の幅というところで言うと、もしかしたら四軍は一番、大きいかもしれません。そういう楽しみ方は一つ、あると思います。それに、やっぱり選手たちにも見てもらっている中でプレーしてもらいたいですし。ファンの目があったら、モチベーション的なところでも違うでしょうから。数年後、ここから一軍でプレーする選手が出てきたときに「あのときはあんなエラーしていたのにね」ってファンの方たちに語ってもらえたらいいですね。