《ブラジル》アドベンチャー・ツーリズムで世界第1位に選出
米国の時事解説誌USニューズ&ワールド・レポートが9月10日に発表した「世界最高の国2024」ランキングのアドベンチャー・ツーリズム部門において、ブラジルが第1位に選ばれた。 アドベンチャー・ツーリズムとは、「アクティビティ」「自然」「異文化体験」の三要素のうち二つ以上で構成される旅行形態。ブラジルは六つの生物群系と7千kmの海岸線を持ち、多様な旅行者のニーズに応えている点が評価された。10月24日付テラ・サイトがアドベンチャー・ツーリズムで人気の厳選8スポットを紹介した。 〈1〉【São Bento do Sapucaí】(サンパウロ州)クライミングの聖地として知られ、ペドラ・ド・バウの頂上までの景観を楽しむハイキングが人気。森の中を歩く1・8kmを含め、全長は約3・5kmで、初心者や子供も挑戦しやすい。岩に埋め込まれた鉄のハシゴを使って300以上の階段を登る、別名「ヴィア・フェラータ」もスリル満点。 〈2〉【Serra do Roncador(ロンカドール山脈)】(マット・グロッソ州)州都クイアバから500kmに位置し、広大な山脈の一部には100以上の壮観な滝が点在。樹齢100年の木々に囲まれた滝や裏側に入れる滝など多彩な景観が訪問者を魅了する。 〈3〉【Abismo Anhumas】(マット・グロッソ州ボニート)国内最大の水没洞窟の一つ。内部に入るには湖上にある浮島まで足場を使わずに72m(26階建てのビルに相当)降下する方法が用いられ、刺激的な体験が楽しめる。 〈4〉【Tirolesa sobre a Chapada dos Veadeiros(シャパーダ・ドス・ビエイロスのジップライン)】(ゴイアス州)サンベント農場を出発点とする「ガビオンの飛行」と名付けられた全長850mのジップラインは、高さ100m、速度は時速約60kmに達する。所要時間は約1分半で、自然の名所を空から楽しむことができる。 〈5〉【Araruna】(パライバ州)州都から165kmに位置するペドラ・ダ・ボカ州立公園内では、振り子のような動きをする「空飛ぶバンジージャンプ」やハイキングなどのアクティビティが人気。「アラルナの道」と呼ばれる全長約138kmのトレイルは北東部で最も長く、峡谷にある滝や岩絵、農村地域での地域交流型の観光が楽しめる。 〈6〉【Vale do Catimbau(カチンバウ渓谷)】(ペルナンブコ州)神聖な儀式に使用された天然の円形劇場や様々な形状の岩が存在し、国内2番目に多い岩絵の集中地がある。カチンバウ国立公園は6万2千ヘクタールの保護区で約13の公式トレイルがある。 〈7〉【Lençóis Piauienses】(ピアウイ州パルナイバ)大西洋と交わる長さ66kmの国内最小の海岸線には、外海に注ぐ米大陸唯一のデルタが形成されている。凸凹の砂浜を四輪バギーで走り抜けるアトラクションが人気。 〈8〉【Chapada das Mesas】(マラニョン州)「水の楽園」として知られるこの地域は、10の自治体から成り立っており、その水の潜在能力を示すために、公式認定された89の滝(そのうち13は国立公園内)、22の河川、400以上の湧水が存在する。 今年で9回目を迎える同ランキングは、広告代理店大手WPPとペンシルバニア大学教授によって開発されたモデルに基づき、3月22日~5月23日の期間に世界89カ国の約1万7千人を対象に実施された。73の属性に基づいて各国の評価が数値化され、その結果を集計してスコアを付けることでランキングが作成された。