SBGの自己株「大人買い」は株価をどこまで回復させるか
最大で発行済み株式の14.6％の自己株を購入する計画をブチ上げたソフトバンクグループの孫正義社長（写真：ブルームバーグ）
16時55分――。その発表時刻こそ、一番のサプライズだった。 ソフトバンクグループ（ 9984 、以下SBG）は11月8日15時に、2021年7～9月期の決算を発表。純損失は3979億円と、6四半期ぶりの赤字となった。 事前から、傘下のビジョン・ファンドの投資先企業の株価下落による赤字計上は指摘されていた。保有株の値下がりに連動してSBGの株価が下げていたこともあり、市場もある程度は織り込み済みだったといえる。問題は「決算発表後のSBG株に買う理由があるか」で、理由を求める投資家の関心事は「自己株買いの有無」に集中していた。
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岡村 友哉
