約２５００本のバラと生前声優を担当したキャラクターのパネルで作られた小原乃梨子さんの祭壇

　人気アニメ「ドラえもん」の野比のび太の声などで知られ、７月１２日に亡くなった声優の小原乃梨子（おはら・のりこ、本名・戸部法子＝とべ・のりこ、享年８８）さんのお別れの会が３０日、東京・新宿区の日本青年館ホテルで行われ、約２５０人が花を手向けた。 　祭壇は２５００本のバラで彩られ、生前に声を担当したのび太、「ヤッターマン」のドロンジョ、「未来少年コナン」のコナンのパネルを設置。スクリーンでは芸能生活の軌跡をたどる映像が流され、涙を流す参列者の姿も見られた。 　２００５年からドラえもん役を務める水田わさび（５０）は、出演間もない頃、度々指導を受けた。「『なんて後輩思いな先輩だったんだ』とすごく感じます。発声方法とか、滑舌とか、正しい日本語のなまりとか全部教えてくださりました」と頭を下げた。 　また、しずかちゃん役を務め、四半世紀にわたり共演した野村道子（８６）は、９月２９日に亡くなったドラえもん役の大山のぶ代さん（享年９０）と小原さんとの思い出を回顧。「ペコさん（大山さん）と３人でよく遊びました。ベルギーに行った時に小便小僧を見るか、ワッフル食べるかでもめました。結局両方したんですが」と懐かしんだ。 　◆主な参列者　大原めぐみ、かかずゆみ、野村道子、羽佐間道夫、水島裕、水田わさび（５０音順）