「自家焙煎コーヒーと手作りスイーツ」一畑薬師の参道商店街に賑わい復活へこだわりのカフェ(島根)
山陰中央テレビ
TSKとJALのコラボ企画。今回は出雲市にオープンしたカフェを客室乗務員でJALふるさと応援隊の神田千亜紀さんが訪ねました。地域を活気づけようと、公務員だったオーナーが夢と思いを詰め込みオープンさせたこだわりのカフェを取材しました。 出雲市にある一畑薬師。「目のお薬師さま」として古くから親しまれています。そんな一畑薬師の参道商店街に、2024年4月にオープンしたのが、黄色い建物がとても印象的な「バターイエローカフェ」です。 出迎えてくれたのは、カフェを運営する筑後正博(61)さんと真子さん(57)夫妻です。店内は真っ白な壁に、ガラスの照明。開放的な雰囲気が広がります。 JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん: すてきな陶芸品が並んでいますが、こちらはどのようなお店なのでしょうか? バターイエローカフェ・筑後真子さん: 私たちが好きなクラフトとおいしい自家焙煎コーヒーと手作りスイーツが味わえるお店です。 JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん: とても素敵ですね。 店内では、地元の窯元の作品を中心に2人が選んだ県内外のこだわりの品が販売されているほか、夫妻の作品も並んでいます。 バターイエローカフェ・筑後正博さん: 実は20数年前から私は木工が趣味で、カントリー家具作りをしていました。この店の販売用の什器については私が作ったものです。 そして正博さんがもう一つハマったのが…。 バターイエローカフェ・筑後正博さん: コーヒーなんです。手間を惜しまず、まずこれを僕が世の中に出していいかどうかというのを判断基準にして、自分に納得が行くまで手間暇かけて提供している。 約10年前にコーヒーの焙煎にハマった正博さん。厳選した生豆を50℃の温水で豆うなど、コーヒー作りには手間暇を惜しみません。 バターイエローカフェ・筑後真子さん: お待たせしました、シフォンケーキです。コーヒーはトラジャです。 こだわりのコーヒーと手作りのシフォンケーキ。器は店内にも並ぶ地元・出西窯の作品です。 JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん: とてもいい香りですね。すごく深い味わいです。 山間の景色を借景に、おいしいコーヒーとスイーツが堪能できます。 バターイエローカフェ・筑後正博さん: 私はこう見えてもですね、2023年度まで公務員を37年間勤めていた人間なんですよ。 正博さんは元出雲市の職員。地域振興課や定住対策促進室などに37年間勤務し、2023年の春に定年を迎えました。 バターイエローカフェ・筑後正博さん: 定年前からお店の候補地探しをしていた。ここの景色や商店街のみなさんもすばらしい人ばかりで私たちを歓迎いただいて、この地に出店しようと妻と決めた。 かつて18の商店が並んでいた一畑薬師の参道商店街は、高齢化などにより店舗数が3分1にまで激減。市の職員時代に関わっていた中山間地域の活性化に貢献したい。地元の人たちの温かみにも触れたこの地で出店することを決めました。隣接地にはベンチを置き、誰でも利用できる休憩スペースを設けました。 JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん: お二人は今後このカフェをどのような場所にしていきたいですか? バターイエローカフェ・筑後正博さん: すばらしい一畑薬師、そして商店街をもう一度再発見していただきたい。この道は、結縁(けちえん)の道といいます。より多くのご縁があるように一生懸命尽力していきたい。 バターイエローカフェ・筑後真子さん: 何か私たちにできるようなことを考えて、ここの活性化につながるようなことができたらいいなと思っている。 夫婦で手がけた作品に、こだわりの自家焙煎珈琲。バターイエローカフェという新たな風が、地域に再び賑わいを呼び込みそうです。 JALふるさと応援隊・神田千亜紀さん: こだわりのコーヒーと奥様手作りのスイーツが、とてもおいしかったです。筑後さんは、公務員として地域活性化に取り組んできた経験を活かし、賑わいの拠点となるカフェをオープンされました。筑後さんのカフェが、地域に新たな風を吹き込み活気が戻ることを願っています。
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