「ゆるキャン△」と「ラブライブ!サンシャイン!!」 静岡で〝共演〟
アニメや漫画で静岡県内を描写している「ゆるキャン△」「ラブライブ!サンシャイン!!」の関係3社は11日、2作品の協働で本県各地にファンを誘導するプロジェクトを始めた。アニメや漫画の作品が特定地域を対象にして協働企画を実施するのは極めて珍しい。 3社は「ゆるキャン△」「ラブライブ!サンシャイン!!」をそれぞれ手がけるフリュー(東京)とバンダイナムコフィルムワークス(同)、企画プロデュースを行う「ミライシングス」(クオラス、同)。「ミライ―」の小林大介さんは「2作品のゆかりの地、静岡の新しい魅力や出合いを体験してほしい」と話し、ファンの来県を促す。
スタンプ企画とは別に、5月11日からイラストレーター冬野カモメさんが描いた県内9カ所のキャラクター入りイラストを公開。カードを現地配布する。JR東海と提携し、新幹線予約に応じてグッズがもらえるキャンペーンも実施する。 「ゆるキャン△」はキャンプ好きな女子高校生たちを主人公にした、県東部や浜名湖周辺などが舞台の作品。今回の企画で天竜二俣駅がスタンプ設置場所に選定された天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)の高木信哉営業部長は「アニメのファンは、作品の放送終了後も長期にわたり来てくれる。新しい企画が県西部への来訪増につながれば」と期待を込めた。 「ラブライブ!サンシャイン!!」は沼津市内浦地区の学校に通う女子高校生9人がアイドルとして活躍する物語。同市観光戦略課の担当者は「2作品のファンの交流が、全県で進んでほしい」と願った。