省エネで年2兆ドルの削減可能 既存の技術導入で、ダボス会議
【ダボス共同】世界のエネルギー利用効率は既存技術の導入だけで2030年までに大幅に高めることが可能で、年間2兆ドル(約296兆円)のコスト削減につながるとの調査報告書を世界経済フォーラムなどの研究グループが18日までにまとめた。スイス東部で開催中のダボス会議で発表した。 今後、再生可能エネルギーの導入拡大が見込まれるが、世界のエネルギー需要の増加には追いつかない可能性が高いとした上で「エネルギー利用効率の向上という需要家側の対策強化が、気候変動対策のパリ協定の目標達成に不可欠だ」と指摘した。日本は建築部門の省エネの後れが指摘されており、対策強化が重要な政策課題となりそうだ。