児童手当は合計でいくらもらえる? みんなは教育費と生活費など、どのように使っているのでしょうか?
児童手当は使い道がはっきり決められているお金ではないだけに、できるだけ有効に活用したいと悩む人は多いのではないでしょうか。 子ども1人がもらえる児童手当の金額は、合計すると意外と大きなものです。本記事では、児童手当の使い道に関するアンケート結果をチェックするとともに、児童手当の上手な活用方法を考えてみましょう。
児童手当の中学校卒業までの支給額は合計約200万円~
現行(2024年2月時点)の児童手当の支給額は、表1のとおりです。 【表1】
こども家庭庁「児童手当制度のご案内」より筆者作成 中学校卒業までにもらえる合計額を計算すると、第2子までは1万5000円×36ヶ月+1万円×108ヶ月+1万円×36ヶ月=198万円、第3子以降は1万5000円×36ヶ月+1万5000円×108ヶ月+1万円×36ヶ月=252万円(※生まれ月によって異なります)となります。1ヶ月あたりの支給額はそれほど大きくないように見えますが、合計額は意外と大きいと感じられるのではないでしょうか。 また、児童手当には拡充の動きがあり、支給期間の高校生までの延長、第3子以降は3万円への増額が見込まれています。予定どおり制度が拡充されると、合計額は第2子までは36万円上乗せの234万円、第3子以降は大幅に増額されて648万円にもなる計算です。
児童手当は子どものために貯蓄する人が多い
子育て費用の支援を目的に支給される児童手当ですが、どのような使い方をしている家庭が多いのでしょうか。 小学館の「めばえ」2023年1月号で実施したアンケートによると、児童手当の使い道は「子どもの将来のために貯蓄」が断トツで多く64.4%です。1ヶ月あたりの金額は1万円~1万5000円と小さくてもコツコツ貯めればまとまった金額になるため、多くの人が学費などの大きな支出に備えた貯蓄の原資として、児童手当を活用しています。 貯蓄以外の回答で多いのは「子どもの生活費(16.7%)」「子どもの習い事等の教育費(10.3%)」です。多くの家庭で、児童手当が子どものためのお金として活用されている実態がうかがえます。 アンケート全体の結果は、表2のとおりです。 【表2】