トヨタ進化型「GRヤリス」の「RC」はモータースポーツベース車両、素で乗るのなら「RZ」がオススメの理由とは
大阪オートメッセ2024のTOYOTA GAZOO RacingはGRヤリス祭り!
2024年2月10~12日にインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ(OAM)2024」。トヨタはTOYOTA GAZOO Racingとしてブースを出展し、GRモデルを中心に多くの注目モデルを展示していました。中でも注目を集めていたのは今年1月に発表されたばかりの進化型「GRヤリス」で、モータースポーツに参戦する中で露呈した問題点などを改善したモデルとして話題を集めています。 【画像】スポーツ用ベース車両「RC」に佐々木雅弘選手プロデュースのカスタムも! 進化型「GRヤリス」を見る(33枚)
戦闘力も楽しさも大幅アップした「進化型」
進化型GRヤリスの変更点は多岐に渡るが、大きな部分ではエンジンの出力を272psから304psへ、トルクを370Nmから400Nmへと向上させ、モータースポーツでの戦闘力向上を図ったほか、視認性と操作性を向上させるためにダッシュボードの形状を一新。着座位置なども見直してドライビングポジションをより最適化するなど、「進化型」にふさわしい変更を受けているのだ。 またトランスミッションは新開発の8速AT、「GAZOO Racing Direct Automatic Transmission(以下、GR-DAT)」を追加設定。トルコンATでありながら、レースでMTと同等に戦えるATを目指して開発されたもので、より多くの人に走る楽しさを提供し、モータースポーツの裾野を広げたいというモリゾウ氏の想いを反映したものとなっている。
モータースポーツのベース車、RCグレードもお目見え
そんな進化型GRヤリスだが、大阪オートメッセでは、量販モデルのRZ“High performance”だけでなく、モータースポーツベース車としてラインアップされるRCグレードも展示された。 今回展示されたRCは、8速GR-DAT仕様車に、縦引きパーキングブレーキとクーリングパッケージのメーカーオプションを装着した個体だ。 GRの担当者によると、サブラジエーター、コールドエアインテーク、インタークーラースプレー、空冷ATFクーラーとフル装備されたクーリングパッケージの効果は絶大で、富士スピードウェイのレーシングコースを全開走行する際も、水温や油温が危険水域まで上昇するよりも、タンクの燃料がなくなるほうが先というほどだから、周回系のレースなどに参戦を予定しているのであれば、ぜひ装着しておきたいオプションといえるだろう。 またRCグレードではヘッドライトに素ヤリスのエントリーグレードなどに採用されているハロゲンヘッドライトが採用されているが、これはラリー競技などで万が一ヘッドライトを破損してしまっても安価に補修することができるようにという配慮となっているのも、うれしい気遣いと言えるだろう。