世界で一番羊肉を食べるのは中国!羊の魅力、どれだけご存じですか?世界56カ国の“偏愛”羊肉レシピ
「世界の羊肉レシピ」という1冊の本が刊行された。 羊の「食べる! 知る! 旅する!」というサブタイトル通り、176ページには世界中の羊情報がみっちりと掲載されている。 【画像】「世界の羊肉レシピ」の写真をもっと見る! 羊の種類や歴史、栄養についてはもちろん、世界を旅して愛でた羊たちの写真などがたっぷり。その国々は56カ国にも及ぶ。 羊への愛情が隅から隅まで詰まった本はどこを開いても羊、羊。羊好きにはバイブルになりそうな本書から、今回は中国、ウズベキスタン、イタリア、クロアチアと4カ国のおいしい羊肉レシピをご紹介!
◆ラム肉の串焼き(ヤンロウチュアン)/中国
炭火で焼くのが一番ですが、串を焦がさず焼きたい場合はフライパンでも美味しくできます。 中国は世界最大の羊飼育国であり、最大の輸入国。つまり、世界で一番羊肉を食べている国と言えます。 中でも定番中の定番が「羊肉串」。昔はどんな路地裏でも羊串を焼いており、誰もがおやつ代わりに齧りながら歩いていました。今でも中国およびその周辺国で広く食されています。 ●材料(作りやすい分量) ・ラム肉(ショルダー):450g 【A】 ・溶き卵(コーティング用):1個分 ・塩:小さじ1 ・玉ねぎ(みじん切り):1/4個分 ・塩:少々 ・クミンシード、一味唐辛子、いりごま(白):各適量 ●作り方 (1)ラム肉は一口大に切り、【A】とともにビニール袋などに入れて揉み、下味をつけたら冷蔵庫で2~3時間置いて味をなじませる。 (2)串に刺し、魚焼きグリルなどで転がしながらじっくり焼く(肉表面から肉汁があふれてきたら焼き上がりの目安)。 (3)塩、クミンシード、一味唐辛子、いりごまを全体に振りかける。
◆ラム肉と野菜のスープ(ショルヴァ)/ウズベキスタン
羊肉と野菜のシンプルな塩味ベースのスープ。脂が固まりやすいので熱いうちに食べて欲しい一皿。 東欧、中東、中央アジアから中国まで広く親しまれているスープですが、ディルやパセリ、パクチーなど、香草類を使うのがウズベキスタン流。食堂やレストランの定番です。 ●材料(3~4人分) ・ラム肉(ラムチョップ):250~300g ・玉ねぎ(みじん切り):1個 ・にんじん(1cm幅の輪切り):1本 ・トマト(角切り):1個 ・トマトペースト:大さじ1 ・じゃがいも(1cm幅の輪切り):1~2個 ・パプリカ(1cm幅の細切り):1/2個 ・ディル(刻む):適量 ・サラダ油またはバター:20g 【A】 ・にんにく(すりおろす):1片 ・クミンパウダー:小さじ1 ・コリアンダーパウダー:小さじ1 ・ブラックペッパー:小さじ1/2 ・塩:小さじ1 ●作り方 (1)鍋にサラダ油を熱して中火でラム肉を炒めて焼き色をつけ、いったん取り出す。 (2)同じフライパンに玉ねぎを入れて炒め、しんなりしたらにんじんを加え、さらに炒める。 (3)トマトとトマトペーストを入れ、蓋をする。トマトが煮崩れたらヘラで滑らかにし、炒めて水分を飛ばす。 (4)(1)のラム肉を戻して【A】と水1.2リットルを加え、沸騰したら弱火にして40分ほど煮る(途中アクが出たら取り除く)。 (5)じゃがいもとパプリカを加えて10分ほど煮る。 (6)じゃがいもが柔らかくなったら、塩(分量外)で味をととのえ、ディルを散らしていただく。