HOYA、熊本・益城町の研究開発拠点で設備増設 フラットパネルディスプレー用のフォトマスク向け
光学機器大手のHOYA(東京)は、パソコンやスマートフォンなどに用いる薄型映像表示装置「フラットパネルディスプレー(FPD)」の研究開発拠点集約に向け、熊本県益城町のテクノリサーチパークにあるFPD技術開発センターの設備を増設する。 HOYAは半導体製造の前工程で使用するフォトマスク(回路原版)を生産しており、その技術を生かしてFPD用フォトマスクをパネルメーカーに提供している。福岡県大牟田市にある研究施設を益城町のセンターに移設し、作業の効率化を進めてFPDの形態の多様化に対応する。 20日、HOYAと益城町が持ち回りで立地協定書に調印した。今月中にクリーンルームなどの新設に着工し、2025年3月の操業開始を目指す。投資額は1億5300万円。新たに6人の雇用を予定している。(立石真一)