プレミアでもっともオープンな2チームの激突 ポステコグルーとデ・ゼルビの類似点とは
独自のスタイルを確立した
プレミアリーグ第24節では、ひときわ興味深いカードがある。トッテナムVSブライトンだ。 ともに攻撃的なサッカーに定評のある2チーム。トッテナム指揮官のアンジェ・ポステコグルーとブライトン指揮官ロベルト・デ・ゼルビは今季のプレミアで継続的にオリジナリティのあるサッカーを提供しつづけている存在で、どちらも見ていて非常に面白いというところも共通している。 オープンな展開になることが多く、そのぶんリスクも多大だ。前回対戦では4-2という打ち合いとなり、ホームのブライトンが勝利した。今回もおそらくロースコアとなることはないだろう。 ふたりの指揮官は、決してヨーロッパの第一線を歩んできたわけではないことも共通している。決してペップ・グアルディオラやユルゲン・クロップのようなオーソリティではなく、選手として成功したわけでもなかった。英『The Athletic』も、ふたりがトップに到達するまでに忍耐強い道を歩んできたことを指摘している。 「もしかしたら、ポステコグルーとデ・ゼルビに独自のスタイルを開発する機会を与えたのは、頂点への遠回りな道だったのかもしれない。彼らが働いてきた環境は決して低プレッシャーではなかったが、すべてのアイデアを完全に形にしなければならないプレミアリーグとは程遠いものだった」 「ふたりともイギリスにやってきたときにはその履歴書を嘲笑されたが、その経験こそが今の彼らとなった理由だ。なぜなら彼らは自らの旅を通して、本物のアプローチを確立してきたからだ。だからこそ、すべてのクラブがアイデンティティを必死に見つけようとしているリーグにおいて、彼らは非常に魅力的なのだ」 攻撃的スタイルがぶつかりあう好カード。今節もスリリングな試合を期待したい。
構成/ザ・ワールド編集部