イカ初水揚げ例年の3割、不漁続く 小木港、中型3隻26トン
能登町小木港で2日、今季初となる中型イカ釣り船の水揚げ作業が始まり、一時帰港した3隻から計26トンの冷凍スルメイカが運び出された。石川県漁協小木支所によると、例年の3割程度にとどまり、過去最少の水揚げに終わった昨季に続いて不漁が続いている。 3隻は第18白嶺丸、第23輪島丸、第68栄成丸。能登半島地震で損壊した岸壁で船内で凍らせた「船凍(せんとう)イカ」がベルトコンベヤーで搬出され、県漁協の職員らが大きさ別に積み上げた後、冷凍庫に運び入れた。 今季の中型イカ釣り船によるスルメイカ漁は県漁協所属の7隻が6月中旬に開始した。能登半島沖の好漁場「大和堆(やまとたい)」周辺や太平洋側の青森沖などを転々としたが、釣果は不振で、初水揚げは8月にずれ込んだ。 県漁協小木支所の担当者は「昨年の初水揚げも少なかったが、今年はそれを下回った。上向くことを期待するしかない」と話した。漁は来年1月まで続けられる。県漁協所属の2隻は北太平洋でアカイカ漁を行っている。