【プレビュー】鎌田大地、来季のための重要な戦いへ。ボローニャは今節にもCL出場権獲得 | セリエA
2023-24シーズンのセリエA第36節が日本時間11日から14日に開催。今節の注目試合を紹介する。 ナポリvsボローニャ ナポリは現在、リーグ戦14試合連続で1失点以上を喫しており、最後のクリーンシートは1月のラツィオ戦(0-0)である。見事なスクデット獲得シーズンを終えてからわずか12ヶ月で、セリエAの順位は8位、来シーズンのUEFAコンペティション出場権まで勝ち点5差に迫っている。 暫定指揮官のフランチェスコ・カルツォーナは、ルディ・ガルシアやワルテル・マッツァーリといった前任者よりも成績が悪く、就任以来リーグ戦11試合でわずか3勝しか挙げていない。スロバキアをEURO2024の決勝トーナメントに導く前に、カルツォーナはまず自身の短い治世を最高の形で終わらせなければならない。 ナポリはここ4試合、ホームで勝ち点1しか取れておらず、ボローニャとのスタディオ・マラドーナでの対戦では過去9試合で8勝を挙げているにもかかわらず、最近の調子を見る限り、この調子を維持するのは容易ではないようだ。 残り3試合となった今、ボローニャが勝ち点13差でナポリをリードしているとは誰も予想していなかっただろう。セリエAで4位に位置し、5位以内に入ればチャンピオンズリーグ出場権を獲得できる位置にいるチアゴ・モッタ率いるボローニャは、先週のトリノとの試合でも無得点に終わり、引き分けに終わったが、それでもローマの両クラブとアタランタBCの上に位置している。ボローニャは勝つことができれば、チャンピオンズリーグ出場権獲得が決まる。 ラツィオvsエンポリ 現在、7位に位置するラツィオは、5位アタランタとは4ポイント差となっている。アタランタは消化試合が少ないものの、今節はローマとの直接対決となるだけに、ラツィオにとっては欧州カップ戦出場圏内浮上のチャンスを迎える一戦となる。 その点で鎌田大地にかかる期待は大きい。監督交代以降、リーグ戦では全試合に先発出場。攻守に存在感を放ち、イゴール・トゥドール監督政権においては欠かせない選手となっている。また、現地報道ではラツィオ残留に傾いているとも報じられ、来季のためにも終盤戦の戦いは重要なものとなる。自身の立ち位置、来季の欧州カップ戦出場のために鎌田の活躍を期待したい。 アタランタvsローマ セリエAは来シーズンから5クラブがチャンピオンズリーグに出場することになり、今週末、アタランタはASローマをホームに迎える。アタランタは現在、重要な5位につけており、6位のローマとは勝ち点60で並んでいる。7位のラツィオとの差は4ポイントで、日曜日のベルガモでの試合は決定的なものになるかもしれない。 ローマは過去2シーズン、2022年にカンファレンスリーグを制し、昨年はヨーロッパリーグ決勝でセビージャにPK戦で敗れ、2度のヨーロッパ決勝進出を果たしたが、2019年以降はチャンピオンズリーグ出場が途絶えている。 1月にジョゼ・モウリーニョの後任としてダニエレ・デ・ロッシが監督に就任した際、当時ローマは9位だったにもかかわらず、チャンピオンズリーグ出場権を最大の目標と宣言し、その目標を現実のものにするところまで来ている。 しかし、最近の調子の落ち込みはアタランタの巻き返しを許しており、ローマは直近のリーグ戦4試合でわずか1勝を記録しているのに対し、アタランタは同期間に3勝を挙げている。加えてチームはヨーロッパリーグ決勝へと進み、機運は高まっている。