産業担う専門高校生、学びの成果を披露 美ら産フェア、沖縄市で初開催 11月15日・16日
県教育委員会が主催する第28回県産業教育フェア(高校生美ら産フェア)が15、16の両日、沖縄市の県総合運動公園体育館で開かれる。新型コロナウイルスの影響で20年度からウェブ開催してきたが、5年ぶりの参集型で、本島中部で初開催となる。ステージ発表や展示、体験コーナーの他、即売コーナーなどもあり、県産業の担い手として学ぶ生徒の成果を発信する場となる。入場無料。(社会部・新垣亮) 【写真】最優秀賞を受賞したポスター 今年のスローガンは南部農林高校環境創造科2年の小渡彩寧さんの作品「太陽(ティーダ)のような美ら島で 受け継ごう 輝く未来へ確かな技術(わざ)」。沖縄の人々の太陽のような明るさを表現し、これまで各学校で学んださまざまな技術を次の世代にもつないでいくとの決意を込めたという。 会場には特設ステージを設置し、各校が研究成果を発表する。15日は午後1時半~2時15分に情報、工業、商業。16日は午後0時20分~午後1時20分に水産、家庭、福祉、農業。館内では作品展示や体験コーナー、ロボットの模擬競技、商業デパート、特別支援部門のあん摩マッサージ体験(15日のみ)の他、屋外特設会場では販売コーナーなども設置する。 南部農林高校生物資源科2年の知花正竜さんらは瓶詰め蜂蜜や鶏卵販売、採蜜体験などを計画。知花さんは「5年ぶりの開催で、小中学生や高校生、保護者に専門高校がどういうことをしているのか知ってもらえる機会になる。地域で自分たちの商品は評判で、おいしさに自信がある」と話し、多くの来場を呼びかけた。 運営委員長を務める同校の屋嘉比仁校長は「県の産業を担う人材を目指す進路学習の絶好の場になる。さまざまな分野の学びを体験してほしい」と述べた。 協賛金50万円 沖縄電力託す 半嶺教育長に 5年ぶりの参集型となる県産業教育フェアの開催に向けて、特別協賛企業となっている沖縄電力の城間俊人執行役員総務部長らが6日、県庁に半嶺満教育長を訪ね、協賛金50万円を託した。城間氏は「沖縄の未来を担う高校生を応援できるのは大きな喜びだ。県の産業の発展に結び付けばうれしい」とあいさつした。 贈呈式には、運営委員長の屋嘉比仁・南部農林高校校長や生徒代表も出席。ポスターの部で最優秀賞を受賞した美来工科高校コンピュータデザイン科2年の普久原杏樹さんは「精いっぱい頑張って描いた。賞を頂いて大きな自信につながった」と語った。 半嶺教育長は「協賛金は運営費などに充てられている。協力のおかげで産業教育の成果をアピールでき、その充実に大きく貢献してもらっている」と謝意を示した。