岡山・玉島民家 手りゅう弾で爆発疑い 県警、組員ら2人再逮捕
岡山県倉敷市玉島上成の民家敷地内に4月、手りゅう弾とみられる爆発物が投げ込まれた事件で、岡山県警組織犯罪対策1課と玉島署は19日、爆発物取締罰則違反(使用)などの疑いで、別の事件で逮捕、起訴されているいずれも特定抗争指定暴力団山口組系組員の福山市、A男(63)、同市、解体業のB男(31)の両容疑者を再逮捕した。A男が実行役で、B男は現場にいなかったとみられる。 県警は遺留品の鑑定で爆発物を手りゅう弾と断定。2人の供述などから、民家が岡山市に本部のある特定抗争指定暴力団池田組の幹部(当時)方と思い込んで犯行に及んだとみており、山口組分裂に絡む抗争事件の可能性も視野に全容解明を急ぐ。 2人の再逮捕容疑は共謀して4月18日午後10時10分ごろ、女性契約社員=60代=方に車で近づいた上で手りゅう弾を投げ込んで爆発させ、窓ガラスを割ったほか、隣接するコーポや民家の窓ガラス、カーポートなどを破損させた疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。 県警によると、不審な車両が民家に手りゅう弾を投げ込んで走り去る様子が周辺の防犯カメラに写っていた。2人はこの車両に使っていた盗難品のナンバープレートを保管した盗品等保管容疑で5月に逮捕され、6月18日に窃盗罪に切り替えて起訴された。