新人ハンター入門セミナー 根室市、好評により9月に第2弾
北海道根室市は9月にも新人ハンター入門セミナーを開催する。初開催となった5月のセミナーに続く第2弾で、セミナー効果か、今月の狩猟免許試験には根室管内で15人が挑戦する予定だ。初回が定員を超える参加を数えたことから、新人ハンターの養成機会を増やし、パトロールなど出動機会が増えている北海道猟友会根室支部会員の負担軽減につなげたい考えだ。 今年度根室管内で開かれる狩猟免許試験は今月7日と12月8日。9月のセミナーは12月の試験に間に合うよう開催する。 5月のセミナーは定員20人。猟友会根室支部の斉藤雅之支部長代行の「5~6人がいいところ」という予想を覆す女性6人を含む31人の応募があり、実際には21~74歳までの24人(うち女性5人)の参加だったが、主催した市も驚く盛況ぶりだった。 7日の試験には根室管内から15人が応募している。すべてがセミナー参加者かは不明だが、市では「一定程度セミナーの効果があった」と評価している。 道猟友会によると道内71支部中、根室支部の平均年齢(昨年3月末現在)は52・9歳と釧根管内で最も若く、道内でも上位10位以内だが、斉藤支部長によると会員43人中、実働部隊となると1桁台にとどまるという。 市内では今年度3日現在、83件のヒグマ目撃数を数えている。最多目撃数を数えた昨年度の年間100件に迫る勢いで、市街地への出没など猟友会への負担が増しており、市では「入門セミナーや支援制度のPRで新人ハンター養成につなげたい」と話している。 市のハンター養成支援制度は免許取得経費(上限2万6700円)、猟銃所持許可経費(同7万1300円)、猟銃購入経費(同20万円)などがある。
釧路新聞