【ユニコーンS】ラムジェットが力強い末脚で差し切り重賞初V 東京ダービーへ弾みつけた
4月27日の京都11Rで行われたユニコーンステークス(GⅢ、3歳オープン、ダート1900メートル、馬齢、16頭立て、1着賞金=3700万円)は、三浦皇成騎手の3番人気ラムジェット(牡、栗東・佐々木晶三厩舎)が、中団追走から向こう正面でまくり気味に上がっていき、勝負どころで大外を回って直線を向くと力強い末脚で差し切った。タイムは1分58秒6(良)。新設された3歳ダート3冠の第2戦、東京ダービー(6月5日、JpnⅠ、大井ダート2000メートル)へ弾みをつけた。 2馬身半差の2着にはサトノエピック(5番人気)、さらに1馬身3/4差遅れた3着にミッキーファイト(1番人気)が続いた。 ラムジェットは、父マジェスティックウォリアー、母ネフェルティティ、母の父ゴールドアリュールという血統。新冠町(株)ノースヒルズの生産馬。馬主は前田幸治氏。戦績は6戦4勝。重賞は初勝利。 ◆三浦皇成騎手(1着 ラムジェット)「距離延長、コーナー4つ、右回りとこの馬にとって、いろいろ試される条件でしたが、無事に走りきってくれてよかったです。(ゲートを)出てみないと、どれくらい追走できるか分からなかったので、返し馬からゲートの中、ゲートを出てからも、馬のリズムを感じ取るレースをしました。跳びが大きい馬なので、おのずとポジションが上がっただけで、乗っている方としては安心できる手応えではなかったです。それでもゴールしたらこの強さ。まずは次のGⅠに向けてになってくると思いますが、今後、ダート界を引っ張ってもらう馬になってほしいとも思っていますので、毎回、しっかり結果を残すことが僕ができることですし、馬も一緒に成長をしていってほしいと思います」 ◆佐々木晶三調教師(同)「めっちゃ強かったね。びっくりしたね。1600メートルの競馬しか教えていないから、引っ掛かったら嫌だなと思ったけど、引っ掛かるどころか同じ競馬。距離もあった方がいいんじゃないかな。脂肪が筋肉に変わってきたから、まだまだ良くなるよ。馬場も湿った方がいいと思う。湿った方が切れる。ただ、ダートに限っては強い馬は(湿っていてもいなくても)関係ないからね。どっちかといえば左回りの方がいい。ただ、そんなのも何も関係なかったですね」