「床トントン」の謎儀式、表彰式で渡す「細長い箱」…。パリ五輪のちょっとした疑問、赤いアイツの人気も調べてみました
競技のフィナーレに当たる表彰式でもちょっと気になる「ブツ」があった。メダルとともに渡される細長い箱だ。もらったメダリストの中には「何これ?」という表情も。カメラマンの求めに応じて写真撮影する際には、もてあますのか表彰台に置かれている。 中身は一体何だろうか。海外のメダリストのSNSや五輪公式ホームページに答えがあった。 中身はあるポスター。イラストレーターのウーゴ・ガットーニさんがパリ五輪のためにデザインした公式ポスターだ。五輪のモチーフに彩られたパリの街並みが明るく華やかに、そして緻密に描かれている。 ガットーニさんは制作に2千時間を費やしたそうだ。公式ポスター発表時の組織委の説明によると、色の使い方については、あの宮崎駿監督の世界観を意識したという。ポスターはオリンピックのオンラインストアで購入することもできる。 ▽表彰式にスマホ持ち込み? その表彰式では、メダリストが手渡されたスマホで仲良く自撮りをする姿が目立つ。そんなに気軽にスマホを持ち込めるのか、どうやって他の人にシェアしているのか―。調べてみると、大会スポンサーが関係する話だった。
韓国サムスン電子のホームページによると、スマホは同社製。写真は自動的にアップロードされ、選手らが共有できる仕組み。ホームページは「表彰台の上でより個人的な思い出を作れるよう支援している」とうたう。 探してみると、X(旧ツイッター)のオリンピック日本語公式アカウントに、日本選手が写る自撮りがいくつもあった。ある写真では、体操男子個人総合で優勝した岡慎之助選手が、他の2人のメダリストと顔を寄せ合っていた。見ていると、なんだかアスリートが身近に感じられる。 ▽赤いアイツ、人気のほどは 最後に、大会によっては賛否のある公式マスコットについて。今回はどう受け止められているのだろうか。 今大会のマスコット「フリージュ」は、フランス革命などで自由の象徴となったフリジア帽がモチーフになっている。赤い体にぎょろっと丸い目。大阪万博の「ミャクミャク」のキモカワイさに通じるものがある。 大会前には人気がイマイチという話もあったが、実際はどうだろうか。パリ五輪・パラリンピックの公式グッズを販売する現地の「メガストア」で聞いてみることにした。店はパリ中心部のシャンゼリゼ通りにある。店に向かう途中、フリージュTシャツを着た家族が目に入る。ぬいぐるみをかかえて歩く子供もいた。