独走V目前のソフトバンク CSで最も警戒すべき相手は? 今後のキーマンは? 池田親興氏が9月の戦いを語る【#評論家の視点】
抑えたい2位チームの2人の打者
9月はCSでぶつかる可能性が高い球団との戦いも重要になる。独走で優勝しても、シーズンの最後に嫌なイメージややりづらさを残す試合をしてしまえば、ファーストステージで勢いがついた相手を、ファイナルステージで迎え撃たなければならなくなるからだ。 最も警戒すべきは、現在2位の日本ハムだろう。8月23~25日の敵地3連戦では1勝2敗と負け越し、イメージの悪い試合をしてしまった。新庄監督の下、怖いものなしで攻めてくるチーム。9月には3カードも組まれており、ここでの試合内容は大事にしたい。 打線は左の清宮、右のレイエスが終盤に調子を軒並み上げてきた。清宮は無駄な動きが減り、ミート率が上がった。レイエスも以前のもろさが影を潜めている。ソフトバンクは投手陣が彼らをしっかり抑え、打線が伊藤、山崎、北山らを打ち崩す必要がある。 現在3位のロッテは対戦成績からも日本ハムより戦いやすいだろう。ただ、佐々木には8月30日の対戦で抑え込まれた。今季は調子が読みにくいが、短期決戦ではやはり怖い存在だ。4位の楽天は早川、古謝の左腕がいるものの、決して嫌な相手ではない。 最後にソフトバンクのキーマンを挙げれば、5番の近藤になる。彼が打てば、6番以降の若手のプレッシャーが軽減される。出塁率が高い分、疲労もたまっているはずだが、何とか状態を上げてほしい。山川は30本塁打の大台をクリアすれば、加入1年目の力みも減って、さらなる量産も期待できそうだ。(西日本スポーツ評論家)
西日本新聞社