若狭高校「地域みらい留学」に東京、大阪などから6人 地震被害の七尾市からも
福井テレビ
小浜市の若狭高校では、昨年度から県外者の募集枠「地域みらい留学」を導入していて、今年度は県外から6人が入学しました。中には、能登半島地震で被害のあった七尾市出身の生徒もいます。それぞれの思いを胸に新たな門出をスタートさせました。 先日行われた若狭高校の入学式。今年度は全日制・定時制を合わせ277人の生徒が入学しました。このうち、若狭高校が昨年度から導入している県外者の募集枠「地域みらい留学」には、文理探求科、普通科、海洋科学科の3つのコース合わせて6人が入学。東京、埼玉、石川、大阪、兵庫、岡山の6都府県から親元を離れ小浜にやってきました。 文理探求科 岩崎綾花さん: 「オープンスクールの時の理科の授業体験が楽しくてここを選んだ。この地域が好きなので、地域の人しか知らないようなことまで知りたい」 海洋科学科 駒田地洋さん: 「ボートをやっているのですが、全国大会で活躍できるよう頑張りたい。ダイビングのライセンスを持っているので、海のことを存分に勉強していきたい」 普通科に入学した濱千和さんは、能登半島地震で被害のあった石川県七尾市出身です。幸い自宅に大きな被害はなかったものの、断水などが続く中での受験だったそうです。 普通科 濱千和さん(石川県七尾市出身): 「両親と祖父母の会社が傾いたり(通っていた)中学校も陥没したりして休校が続いた。一カ月半ほど、断水とかで水を汲みに行かないといけないので、勉強時間が削られたけど、空き時間を見つけて過去問を積極的に勉強した。若狭高校に入りたいと思っていたので、いろいろな状況の中で頑張ることができてよかった」 入学式には濱さんとともに母親と姉が参加。父親は震災対応の仕事のため参加できませんでした。 母親の濱仁美さん: 「震災もあって受験もどうなるかという状況だった。憧れだった若狭高校に入学できて本当に良かった。いろいろな人と関わりながら、自分のやりたいことを見つけて頑張ってほしい」 若狭高校 橋本有司校長: 「そういった気持ちを持った3年間を過ごしてほしい。それをみんなで応援したい」 濱千和さん: 「地域みらい留学生で行う行事とかに積極的に参加したい。留学したいと考えているので、英語を頑張りたい」 みらい留学生は寮生活をしながら学校に通います。6人は、それぞれの思いや目標を胸に、新たな地、小浜での学びに期待を膨らませていました。
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