「1人目の打者は後に良い意味でも悪い意味でも影響与える」巨人新1番が3安打 打率.215が3割目前に
◆日本生命セ・パ交流戦 西武1―7巨人(2日・ベルーナドーム) 丸の打球が“着弾”した右翼席のG党が沸いた。3―0の7回1死一塁、高め146キロを捉えた打球は右中間で高くバウンドし、フェンスを越えた。エンタイトル二塁打で今季5度目の猛打賞。4月28日のDeNA戦(横浜)で1番に定着して以降の28試合で打率3割4分3厘を誇る切り込み隊長は「1試合でも多くこういう試合をできるように」と快勝を振り返った。 目指す1番打者像に近づきつつある。「その日の1人目の打者は、後のバッターに良い意味でも悪い意味でも影響を与える」が持論だ。第1打席は2球で追い込まれたがファウルで粘り、11球目の高めチェンジアップをしぶとく中前へはじき返した。「阿部監督からも粘っていくとか球数を放らせることが重要という話はされていた」と納得の一打でチームを勢いづかせた。18試合連続出塁で、そのうち17戦が2打席目以内。先頭打者の役割を全うしている。 ヘルナンデスと1、2番を組む直近5試合でチームは平均4・2得点と上昇気流に乗ってきた。自身も1番定着直前は2割1分5厘だった打率が2割9分8厘まで上昇。「僕にしろエリにしろどんどん塁に出ていければどんどん得点する確率が上がっていくんじゃないですか」と、“マルヘル”コンビで突破口を開いていく。(内田 拓希)
報知新聞社