第96回アカデミー賞、脚本賞は『落下の解剖学』 実生活でもパートナーの2人が受賞
『落下の解剖学』が第96回アカデミー賞脚本賞を受賞した。 本作は、『愛欲のセラピー』『ソルフェリーノの戦い』などのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけたヒューマンドラマ。第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞、第81回ゴールデングローブ賞では、脚本賞と非英語作品賞の2部門を獲得、そして第96回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門でノミネートを果たし、本国フランスでは観客動員130万人超えの大ヒットを記録している。 【写真】『落下の解剖学』場面写真(複数あり) 人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ“真実”が現れるが……。 脚本賞を受賞したアルチュール・アラリとジュスティーヌ・トリエは、実生活でもパートナー。共に初ノミネートで初受賞となった。 ■第96回アカデミー賞 脚本賞ノミネート ☆ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ『落下の解剖学』 デヴィッド・ヘミングソン『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 ブラッドリー・クーパー、ジョシュ・シンガー『マエストロ:その音楽と愛と』 サミー・バーチ『May December(原題)』 セリーヌ・ソン『パスト ライブス/再会』 ※☆が受賞者
リアルサウンド編集部