V長崎5連勝フィニッシュ! J1昇格はお預け、3位でPOへ サッカーJ2最終節
明治安田J2最終節(10日・ピーススタジアムほか=10試合)3位のV・ファーレン長崎は愛媛を5-2で圧倒。5連勝でシーズンを締めくくって、勝ち点も75に伸ばしたが、2位横浜FCが山口と0-0で引き分けて76としたため、J1自動昇格はならなかった。21勝12分け5敗で3位が確定。3~6位で残り一つの昇格枠を争うプレーオフ(PO)に臨む。 V長崎は前半14分、名倉のパスを受けたマテウスが蹴り込んで先制。34分にオウンゴールで追いつかれたが、追加タイムに笠柳のドリブル突破からマルコスがゴールを奪い、2-1で折り返した。後半も5分にカウンターからマルコスが追加点。27分に再び1点差に詰め寄られたが、30分に松澤、41分にマテウスのゴールで突き放した。 山形は千葉を4-0で下し、9連勝で5位から4位に順位を上げてシーズンを終えた。前節4位の岡山は鹿児島と0-0で引き分けて5位に。仙台は大分に2-1で競り勝って、前節の7位からPO圏内の6位に滑り込んだ。 PO準決勝は3位と6位、4位と5位の対戦で、12月1日(時間未定)に上位チームのホームで実施。V長崎はピーススタジアムで仙台と対戦する。 ◎圧巻5得点、POに弾み J1昇格プレーオフ(PO)に弾みをつける圧巻の5得点でリーグ戦を締めくくった。自動昇格には、わずか勝ち点1届かなかったが、下を向くものはいない。試合後のセレモニー。スタンドを埋めたサポーターを前に、V・ファーレン長崎の下平監督は「素晴らしいスタジアム、選手、サポーターとともに、あと2試合戦っていく」。最後の昇格切符獲得へ決意をみなぎらせた。 自動昇格への望みを残して迎えた最終戦。自慢の攻撃がさえ渡った。マテウスとマルコスが2ゴールずつを奪い、途中出場の松澤にも今季2点目が生まれた。スピード、パワーあふれる展開からゴールを積み重ね、何度もサポーターを歓喜の渦に包み込んだ。 今季、黒星はどのチームよりも少ない「5」。連敗は1度だけだった。夏場に7戦未勝利と苦しんだが立て直し、2度目の5連勝で勢いに乗ったままPOに向かう。 POは3戦負けなしのピースタで開催される。地の利に加え、「引き分け=勝利」のアドバンテージも得たが、主将の秋野は「先制点を是が非でも取る。相手に焦りを与えたい」と守りに入るつもりはない。 決戦は3週間後。「過去最高の感動を長崎でつかむ」。全試合に先発出場してチームを支えてきた米田の言葉に、自信があふれる。今季のスローガン「最高の舞台へ」。V長崎は応援してくれる全ての人の期待と希望を背に、駆け上がる。