【京成杯AH】アスコリピチェーノ極上の切れ味 ラスト1F11秒0の好仕上がりに黒岩師満足「気持ちにスイッチが入った感じ」
「京成杯AH・G3」(8日、中山) まだ薄暗い美浦W。4日、アスコリピチェーノが閃光の末脚で駆け抜けた。前を行く2頭を3馬身半追走して、直線は内へ。残り1Fで鞍上が合図を送ると一気の伸び脚を披露。6F82秒3-36秒4-11秒0と極上の切れ味で僚馬を置き去りにした。 1週前の動きも圧巻だったが、さらに1段階レベルが上がった印象だ。黒岩師も満足げ。「動きに余裕があって、スピード感もあり、気持ちにスイッチが入った感じ。休み明けにしてはしっかりと仕上がった感じですね」と合格点を与えた。 春2戦は桜花賞、NHKマイルCともに2着。世代トップレベルの能力は見せたものの、勝利には手が届かなかった。それだけに指揮官も「ここは結果にもつなげたい」と力を込める。古馬と初対戦でハンデ55・5キロは決して楽ではないが、「ある程度は想定していたので」と腹をくくった。注目の秋初戦。女王の走りを披露する準備は整っている。