【センバツドラフト候補・注目野手編②】7人の逸材遊撃手を紹介! 中央学院の“今宮健太2世”の強肩、元ロッテ投手の父を持つ健大高崎大型遊撃手など
第96回選抜高等学校野球大会には、好遊撃手が多数出場する。注目のショートストップを紹介していきたい。 【一覧】センバツ出場32校 プロ注目では颯佐 心汰内野手(中央学院)、田中 陽翔内野手(健大高崎)の2人が挙げられる。颯佐は、脚力の高さを生かした守備、走塁が持ち味のスピード型の野手。マウンドに上がると、140キロ前半の速球を投げ込む強肩があり、深い位置からでも鋭い送球を見せる。そのプレースタイルに今宮 健太内野手(明豊-ソフトバンク)を彷彿とさせるという声もあがっている。 課題は打撃。まだスイングスピードの速さ、パワーに欠けるところがあり、技術的に改善が見え、打撃面でも力強さが増せば、大きく評価は高まる選手になるかもしれない。
田中は中学時代から注目されてきた大型遊撃手。父はロッテなどに投手として在籍した元プロ野球選手・田中 充氏(東練馬シニアコーチ)。1年春からベンチ入りし、関東大会にも出場。強肩強打を発揮し、1年秋に取材した時、「ドラフト上位を目指したい」と語っていた。苦しむ時期もあったが、昨秋の公式戦では9試合で34打数16安打を記録。振り幅が大きいスイングから繰り出す打球は強烈なものがあり、ショートの守備も強肩が光る。 打撃練習や、芯で捉えた時の打球はドラフト候補と思わせるものがある。あとは公式戦で攻守ともに目立つパフォーマンスを見せていきたい。
幌村 魅影内野手(北海)は昨夏の甲子園も経験し、フットワークが軽快な守備と速球投手に振り負けせず、広角に打ち分ける打撃が秀でている。
吉田 大吾内野手(星稜)も神宮大会で安定したグラブ裁き、捕球技術の高さを発揮。打者としても腕っぷしの強さを活かし、鋭い打球を連発し、昨秋の公式戦では打率.348をマークした。
藤本 陽毅内野手(京都国際)も甲子園出場経験を持つ遊撃手で、球際に強く、難しいバウンドも軽快に裁いて多くのアウトを演出する。
鈴木 貫太内野手(豊川)は、スピーディな動きから次々と打球を処理。神宮大会では速い打球にも対応し、好プレーをみせて、初戦突破につなげた。 捕球練習を見ても、丁寧にボールを裁き、他の内野手たちのお手本となっている。
市川 歩内野手(関東一)も、堅守の関東一の要であり、長所は足を使った動きができていること。小刻みにステップし、人工芝の速い打球に対しても、しっかりとついていくことができている。秋季大会では11試合でわずか1失策だった。